猫沢エミさんのインスタグラム写真 - (猫沢エミInstagram)「柏木千繪さん @ti_k.ta__k （白磁のドーム）と柏木圭さん @kaykashiwagi （ボード）の合作によるケーキドーム。今では我が家のキッチンのアイコンになった。私がまだ東京に暮らしていた何年か前、偶然インスタで千繪さんの白磁を見た瞬間「探していたのはこれだ」という感覚があった。そしてコンタクトをとってみると、近くさいたま県で展示会があるというので、車を借りて会いに行った。千繪さんと、木工・彫金作家の旦那さま圭さんはおふたりとも子供時代にフランス生活を経験されていて、感覚的に近いなと感じた。「やっと納得できるケーキドームができた」と千繪さんから連絡をいただいて、それからドームは東京を経て、パリにやってきた。以前はハレの日の道具として大事にしまっていた。でも、ある日そんなつまんない使い方ってあるかよと思い立ち、それからはコントワールの隅っこが定位置となった。ドームを置くようになってから、我が家には絶えずなにがしかの手作り菓子が常備されるようになった。季節の果物や、特価の食材を使った、どれも簡素で素朴な家庭の手作り菓子。はじめからそんなものを置けばよかったのに、わたしがドームを使い渋りしていたのは、シャルロットみたいな立派なケーキを置くことを想像していたからだと気づいた。先日作った杏のタルトフィーヌは巨大でドームに入らないので、カットしてから適当に積んで。小腹が空いたらここへきて、シュッとつまんで食べる。素敵な道具は使ってこそ。そして、未熟な使い手に美学と知恵を授けてくれる。ところで最後の写真。 1kgの杏のカサがここまで減って、ぺったんこになる。200℃の高温上段で一気に焼き上げる、火と砂糖がタッグを組んだ、見事な仕事ぶり。 #猫パリ　#猫沢エミのインターナショナル五十路ライフシフト #猫沢エミリーパリへ行く #猫沢銘品　#もういちどメイドインニッポン　#タルトフィーヌ＝薄いタルト」5月24日 19時07分