桂美佳さんのインスタグラム写真 - (桂美佳Instagram)「🌹 . . こんばんは、桂です☺️ 今日は、何かを強く主張するようなものではなく、 強烈に心の中に残ったある思い出と、そのときの私の感情をポツリとつぶやくようなお話です。 どうかお付き合いください🍀 . . フィットネスジムには10代の若者から90歳を超える方まで、幅広い年齢層の方々が通われています。 そして日々、「お、今から?」「今日は早いのね!」「お疲れさま〜!また明日ね!」との挨拶が飛び交っています。 . そんな中、たまにお客様からこんな声をかけられます。 . 「最近◯◯さん見ないけど来てる?」 . 例えジムの中だけの付き合いとはいえ、日々を共にする大切な仲間ですから、しばらく姿が見えないと心配になるものです。 心配される側だって、仲間から心配されたらやはり嬉しいものですよね。 . 誰がどの時間帯に来館されているかは個人情報なので、お客様に聞かれたとしても詳しくお答えすることはできません。 元気にしているのを知っていたとしても、答えられるとすれば、 「前回お見かけしたときは元気に頑張っていましたよ!」くらいです。 . . ジムに通う人は比較的元気な方が多い傾向にあるとはいえ、80代、90代ともなれば突然亡くなっても年齢的におかしくありません。 いえ、例え若かったとしても、 “明日”が100%約束された人間などいません。 . 悲しいことに、ご本人が亡くなられそのご家族が退会の手続きに来られる場面に、この20年ほどの間に何度も遭遇しました。 書類の退会理由の欄には“本人死亡のため”と記載され、心臓を鷲掴みにされるような気持ちになります。 . . 約3年前、 日本中でウイルスの感染が爆発していた最中のことです。 ひとりの高齢の女性の会員様がお亡くなりになり、娘さんが退会の手続きに来られました。 亡くなったのは私がパーソナルトレーニングを担当し、レッスンにも熱心に通っていただいた女性です。 一度は癌に侵されながらも、健康のため毎日ジムに通い、絶対に努力を惜しまない方でした。 いつだって多くの仲間に囲まれ笑っていて、 ジムが生き甲斐だと何度も口にしていました。 感染を恐れる家族からジム通いを止められ、家にこもりきりになった途端に心も体も元気がなくなり、食事も摂れなくなり、そのまま亡くなられたそうです。 未知のウイルスは、こんな思いもよらない形でも一つの命を奪っていきました。 . . 「ジムの友達に会いたかった。 もう私は死んでしまうから、 仲良かった皆に今までありがとうと伝えてほしい。 桂さんに言えばわかるから」 亡くなる直前に娘さんにそう言ったそうです。なので退会の手続きに来た娘さんは、 私に向かって深く頭を下げ、こう言いました。 . 「母が亡くなったことを仲間の人たちに伝えてください」 . . 女性が亡くなったことは個人情報なので、私はその依頼を受けることはできませんでした。 このときほど、規則を守らなければならないことに苦しんだことはありません。 個人情報を保護しなければならないのは理解しています。 でもこれは、亡くなった女性が罪を犯したとか、不倫して人を傷つけたとか、お金のトラブルを起こしたとか、そんな話ではありません。 日々仲間を大切にし、 一生懸命生きたその女性が亡くなったという、人生最後の大切な知らせです。 こんな大事なことは、“長い間お疲れ様、ありがとう”と感謝の気持ちを添えて、仲間たちに伝えても良かったのではと私は思ったのです。 . しかし規則なので私は黙っていました。 . . 噂が広まるのは早く、多くの会員様から 「◯◯さん亡くなったって本当?!いつ?!」 「なんか病気持ってたの?!」 と問われました。中には、 「私たち本当に仲良かったのよ! そんな大事なこと隠すなんて冷たいわね!」 と私を責める方もいらっしゃいました。 気持ちは痛いほどわかります。 「申し訳ございません。個人情報なので…」 涙を堪えてひたすら頭を下げることしかできないのが本当に悔やまれました。 . 本音を言えば、頭を下げながらこんなのおかしいとずっと思っていました。 私も大好きだったその女性の死を、 仲間の方々と一緒に涙を流して悲しめたらと何度も思いました。 . . 時代は変わっていきます。 時代と共に常識も変化します。 個人情報という意識が生まれてからは、まだほんの20年ほど。 亡くなった高齢の女性が生きた時代のほとんどは個人情報がどうのは誰も考えていなかった時代ですから、 女性としても自分の死を仲間に伝えられないというのは本意ではなかったのではないかと思います。 . . これほどまでに世にインターネットが浸透してしまった限り、個人情報を守ることは絶対に必要です。 でも大事な情報を伝えることも、それと比べられないほど大切なことではないでしょうか。 日々変化していく時代は、 必ずしも良い方向に向かっていくとは限りません。 「こう変わっていくのっておかしくないかな?」 そう思ったときに、誰ががそこでポツリとでも声をあげるのは大切なことなのかなと、 この女性の死をもって感じたのです。 . . 時代に人が飲み込まれませんように。 . . #命 #生きる #仲間 #辛かった  photo by @uchistyle thanks❤︎」8月22日 19時09分 - mikazurara

桂美佳のインスタグラム(mikazurara) - 8月22日 19時09分


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こんばんは、桂です☺️
今日は、何かを強く主張するようなものではなく、
強烈に心の中に残ったある思い出と、そのときの私の感情をポツリとつぶやくようなお話です。
どうかお付き合いください🍀
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フィットネスジムには10代の若者から90歳を超える方まで、幅広い年齢層の方々が通われています。
そして日々、「お、今から?」「今日は早いのね!」「お疲れさま〜!また明日ね!」との挨拶が飛び交っています。
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そんな中、たまにお客様からこんな声をかけられます。
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「最近◯◯さん見ないけど来てる?」
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例えジムの中だけの付き合いとはいえ、日々を共にする大切な仲間ですから、しばらく姿が見えないと心配になるものです。
心配される側だって、仲間から心配されたらやはり嬉しいものですよね。
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誰がどの時間帯に来館されているかは個人情報なので、お客様に聞かれたとしても詳しくお答えすることはできません。
元気にしているのを知っていたとしても、答えられるとすれば、
「前回お見かけしたときは元気に頑張っていましたよ!」くらいです。
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ジムに通う人は比較的元気な方が多い傾向にあるとはいえ、80代、90代ともなれば突然亡くなっても年齢的におかしくありません。
いえ、例え若かったとしても、
“明日”が100%約束された人間などいません。
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悲しいことに、ご本人が亡くなられそのご家族が退会の手続きに来られる場面に、この20年ほどの間に何度も遭遇しました。
書類の退会理由の欄には“本人死亡のため”と記載され、心臓を鷲掴みにされるような気持ちになります。
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約3年前、
日本中でウイルスの感染が爆発していた最中のことです。
ひとりの高齢の女性の会員様がお亡くなりになり、娘さんが退会の手続きに来られました。
亡くなったのは私がパーソナルトレーニングを担当し、レッスンにも熱心に通っていただいた女性です。
一度は癌に侵されながらも、健康のため毎日ジムに通い、絶対に努力を惜しまない方でした。
いつだって多くの仲間に囲まれ笑っていて、
ジムが生き甲斐だと何度も口にしていました。
感染を恐れる家族からジム通いを止められ、家にこもりきりになった途端に心も体も元気がなくなり、食事も摂れなくなり、そのまま亡くなられたそうです。
未知のウイルスは、こんな思いもよらない形でも一つの命を奪っていきました。
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「ジムの友達に会いたかった。
もう私は死んでしまうから、
仲良かった皆に今までありがとうと伝えてほしい。
桂さんに言えばわかるから」
亡くなる直前に娘さんにそう言ったそうです。なので退会の手続きに来た娘さんは、
私に向かって深く頭を下げ、こう言いました。
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「母が亡くなったことを仲間の人たちに伝えてください」
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女性が亡くなったことは個人情報なので、私はその依頼を受けることはできませんでした。
このときほど、規則を守らなければならないことに苦しんだことはありません。
個人情報を保護しなければならないのは理解しています。
でもこれは、亡くなった女性が罪を犯したとか、不倫して人を傷つけたとか、お金のトラブルを起こしたとか、そんな話ではありません。
日々仲間を大切にし、
一生懸命生きたその女性が亡くなったという、人生最後の大切な知らせです。
こんな大事なことは、“長い間お疲れ様、ありがとう”と感謝の気持ちを添えて、仲間たちに伝えても良かったのではと私は思ったのです。
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しかし規則なので私は黙っていました。
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噂が広まるのは早く、多くの会員様から
「◯◯さん亡くなったって本当?!いつ?!」
「なんか病気持ってたの?!」
と問われました。中には、
「私たち本当に仲良かったのよ!
そんな大事なこと隠すなんて冷たいわね!」
と私を責める方もいらっしゃいました。
気持ちは痛いほどわかります。
「申し訳ございません。個人情報なので…」
涙を堪えてひたすら頭を下げることしかできないのが本当に悔やまれました。
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本音を言えば、頭を下げながらこんなのおかしいとずっと思っていました。
私も大好きだったその女性の死を、
仲間の方々と一緒に涙を流して悲しめたらと何度も思いました。
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時代は変わっていきます。
時代と共に常識も変化します。
個人情報という意識が生まれてからは、まだほんの20年ほど。
亡くなった高齢の女性が生きた時代のほとんどは個人情報がどうのは誰も考えていなかった時代ですから、
女性としても自分の死を仲間に伝えられないというのは本意ではなかったのではないかと思います。
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これほどまでに世にインターネットが浸透してしまった限り、個人情報を守ることは絶対に必要です。
でも大事な情報を伝えることも、それと比べられないほど大切なことではないでしょうか。
日々変化していく時代は、
必ずしも良い方向に向かっていくとは限りません。
「こう変わっていくのっておかしくないかな?」
そう思ったときに、誰ががそこでポツリとでも声をあげるのは大切なことなのかなと、
この女性の死をもって感じたのです。
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時代に人が飲み込まれませんように。
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#命 #生きる #仲間 #辛かった
photo by @uchistyle thanks❤︎


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2023/8/22

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