桂美佳さんのインスタグラム写真 - (桂美佳Instagram)「💍 . . こんばんは！桂です☺️ 今夜もゆるりとお付き合いください🍸 . もう数年前のことですが、ある相談を受けました。 30代後半の既婚女性。旦那様は40代前半です。とても仲の良い夫婦なのですが、実は深刻な悩みを抱えていました。 . 妻は、子どもがほしい。夫は、子どもはほしくない。 . 結婚前の交際期間も含めると20年近くになる、とても長い付き合いの２人です。子どもについての悩みは今に始まったことでなく、長く長く続いてきたものなのでしょう。 . . 女性は旦那様のことを、「夫は仕事と趣味に忙しく、そんな中でも夫婦２人で過ごす時間も大切にしてくれる優しい人なんです」そう話します。ただ、自分は子どもがほしい。女性にとって愛する人との子どもが欲しいという気持ちが生まれるのは、もはや感情を超えて本能的なものなのかもしれません。対して、旦那様の意見はこうです。「今まで長い間一緒に過ごしてきて本当に楽しかった。全てがうまくいっているのに、なんでわざわざそれを変える必要がある？子どもは俺たち夫婦には必要ないよ」ずっとずーっと、話は平行線です。 . 価値観の違いと言ってしまってはそれまでですが、それにしても子どもを作るかどうかというのは、やはり男性と女性の間で歪みが発生しやすい、とてもデリケートな問題なのでしょう。悩みの深さは結局のところ当事者のみが知ること。それぞれの夫婦の形がありますから、子どもがいるから幸せだとか、いないから不幸だとか、他人が判断することなどとんでもない話です。 . . そして、『自分が子どもを生みたい』という思いの他に、いえそれ以上に女性を苦しめる、一番の悩み。それは、『親に孫の顔を見せてあげられない罪悪感』でした。実際のところ、孫の顔を見せてほしいと親に急かされているわけではないとのこと。でも、自分を育て上げてくれた両親に孫の顔を見せて安心させてあげたい。親孝行がしたい。自分は出産適齢期と言われる年齢を過ぎ、両親はどんどん小さく老いていく。焦りと不安が、そして葛藤が、彼女を強く苦しめ続けていました。親思いの、とても優しい女性です。 . そんな彼女は、ある決断をしようとしていました。自分の希望と親孝行をとって、離婚するか。夫の意見を受け入れて、結婚生活を続けるか。どちらかを選択するということです。 . 人は、行き詰まると無理矢理２択を作ってしまいがちです。でも実は冷静になってみれば、答えは２択でないことが多いもの。それを充分わかっていて、だからこそ彼女は私に相談してくれたのでしょう。 . . 親が小さく老いていくのは本当に辛いものです。ただ、老いは自然の摂理。決して悪いことではありません。老いて小さくなるからといって、“弱く”なるわけではないのです。むしろ、長く生きているからこそ耐えられることや受け入れられることも多く、見た目ではない“年老いた人間の強さ”があります。そしてこれは私が子育てをしていて痛感していることなのですが、親にとって、 “子どもが自分の思い通りになるわけがない”というのは、一生続いていく試練なのです。 . ですから、『親が老いていくから』という理由で親孝行を優先させ、出会いにしろ子どもにしろ、うまくいくか保証のない未来のために離婚を選ぶことが果たして本当の親孝行かというと… 冷静になればわかることです。 . 赤ちゃんが生まれるというのは、奇跡が重なりに重なってようやく実現することです。離婚までして、万が一うまくいかなかった場合には、親をもっと悲しませることになり、自分だって今以上に苦しむことにもなるでしょう。元夫と過ごした20年間はどんな思い出として残るでしょうか。なにより、孫の顔を見せることだけが親孝行の方法ではないはずです。 . 夫婦の問題は夫婦の問題として、親とは切り離して考えることも大切です。親からすれば、それが親孝行になるでしょう。 . …という内容の話をした記憶があります。 . . 子どもを持ちたい一番の理由が“親のため”から“夫婦のため”にきちんと切り替わってからは、彼女はとても強くなりました。もう一度旦那様としっかり向き合って話し合いを重ね、お互いが納得する答えを見つけました。 . 彼女は先日、母親になりました。 . 不妊治療も挟みましたが、諦めないで本当に良かったと話しています。じいじもばあばも、そして旦那様も、赤ちゃんを溺愛しています。なんと温かな夫婦の形。素敵ですよね☺️ . . . #夫婦生活 #恋愛の悩み #メンタルヘルス #悩み相談 #カップル #恋したい #元気になる言葉 #ポジティブ思考 #心に響く言葉 #親子の時間 #不妊治療 #子育ての悩み photo by @uchistyle thanks❤︎」10月20日 19時24分