石村友見のインスタグラム(tomomi.ishimura) - 1月26日 07時03分


「ブロードウェイ・ミュージカル」

息子といっしょに
私の原点である
「ミュージカル」を
観に行きました。

ニューヨークオフィスから
電車でたったの15分。
場所はBroadwayの
「St. James Theatre 」です。

長年ニューヨークに住んでいるのに
ミュージカルを観るのは
いったいいつ以来でしょうか。

じつは、観るのを避けていたんです。

自分が歯を食いしばって
立ち続けたミュージカルの舞台。
舞台そのものが日常になり過ぎ、
激しい稽古とプレッシャーで
体がボロボロになったこともあって、
いつの日からかどの舞台を見ても
まったく心が動かなくなってしまいました。

大好きだったはずのミュージカルを
観ることすらやめてしまったんです...

でも、このところ少し心境が
変わってきました。
6歳の息子が、ママの仕事を
少しずつ理解できるように
なったことがきっかけです。

「ママがどんなお仕事をしているのか
この子に見てもらいたい」

そこで、
本屋さんでママの書いた本を見せたり、
出演したテレビの録画を
いっしょに見たりしました。
今度はママがヨガやゼロトレの先生を 
しているところも見せようと思います。
(お客様のご迷惑にならないように一瞬だけ)

今回、舞台をいっしょに観に行ったのも
そんな気持ちの変化によるものでした。
「ママも昔、ミュージカルの舞台に
立っていたんだよ」

この日観たのは「Frozen」。
アナと雪の女王です。

観る前は不安な気持ちがありました。
私の心は動くのかしら!?
息子に舞台って楽しいよ!と言ったものの、
ママが感動しなかったらどうしよう...

でも、そんな心配は杞憂に終わります。

舞台の中盤から…
感動で涙が止まらなくなりました。

役者たちが持っているもの全てを
惜しみなくぶつけている姿。
ひとつひとつのシーンに
全身全霊で命を吹き込むその姿は、
とても美しく、心を揺さぶられました。

十数年ぶりに
舞台にワクワクしていた
「あのときの自分」が帰ってきた感覚。

よかった。自然に、心が、動いた。

素晴らしい役者たちの演技に感激し、
私も全身全霊で自分がもっているもの全てを
みなさまにお伝えし、
感動をお届けする仕事がしたいなあ、と
再確認することもできました。

大好きだったものを
嫌いになったり、
遠ざけたりすることは、
無駄にエネルギーを漏電させますね。

好きなものを好きと
素直に感じることこそが、
人生を豊かにするし、
優しい心をつくるような気がしました。

「たのしかったーーー!!」
と無邪気に言う息子。
この子にママのお仕事を
教えてあげるつもりが、
逆にこちらが大切なことを
教えられました。

「今度は、ライオンキングと
ハリーポッターとアラジンみたい!」

ですって。
やれやれ、高くつくなーと
苦笑いした石村でした。

私も、この子のように、
もっと無邪気でいよう。

石村友見

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