猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 11月4日 18時49分
菩提寺の庭のもみじが、目の覚めるような鮮やかさだった。
お母さん、あなたの儀式日はいつも晴れですね。無事にお父さんのところへ辿り着けたかな。
母の念願だった父の三回忌が、奇しくも彼女の葬儀日となってしまって、せめてもの供養にと、母の早めの四十九日と納骨式、三回忌を一緒に執り行った本日。
亡くなってから今日までの日々は、特別な辛さがありました。気持ちも疲れきった身体も大きな揺り返しに飲まれて、軸を支えるのにやっとだった。弟たちもそれぞれに、そうした時間を過ごしたのじゃないかと思う。
弔いの儀とは、故人のためというよりも、大方が遺された人々の心のためにあるんじゃないかと思う。ひとつひとつのイニシエーションをくぐり抜けていくことでしか得られない悔恨を解く祈りと、新しい人生への歓迎のために。
ところで私の弟たちは、それぞれ結婚して良きパートナーがいる。こうした家族ごとが終わると、彼らは個々の新しい家族の顔になって、私の知らない幸せへと戻っていく。そんな姿を見るとき、姉の私はホッと安心もし、温かく幸せな気持ちにもなる。そして、年貢をいつまでも納めない妙齢の姉は、ふと寂しさも感じる。
東京へ戻るために乗り込んだ新幹線。彼からビデオ電話がやってきた。長女としての長い務めはそろそろ終えて、自分の幸せを考えるときがきたのかもしれない。
なんだかすっかり忘れていたけれど。
#ブラックファミリーヒストリー
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2019/11/4