猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 2月20日 10時35分


日曜日のヴィクトリアケーキ♡

ずっと作りたかった、イギリスのシンプルながら奥深いケーキ。

誕生は19世紀。最愛の伴侶アルバート公を亡くしたヴィクトリア女王は、10年も喪に服して公務からも離れていた。女王が公務に復帰した際に振る舞われたのがこのケーキと言われている。

素朴ながら、しん……と沁みるような味わい深い美味しさが、女王の哀しみを癒したのだとか。

私が参考にしたのは、古いイギリスのお菓子辞典。あらためて材料を見てみると、いわゆるキャトル・キャール(パウンドケーキ:薄力粉、バター、砂糖、卵が1:1:1:1)の生地なんだわ👀 

ふむ。生地はポイントさえおさえればイケそう。問題は、サンドする生クリーム。え? フランスは乳製品王国だから問題ないでしょって?

ところがだね、自然の状態で泡だてられる生クリームは基本、スーパーなんかにゃ売ってないのだよ。

つまり、そもそもフランスには〝クリームを泡立てる〟という発想がない。それは、この国の生クリームの乳脂肪分が低いから(生クリームって乳脂肪が高くないと泡立たないのだ)。

おそらくみなさんのなかには、フランスの生クリーム=美味しいけど高脂肪っていうイメージをお持ちの方、多いのでは? フランスの生、および加熱殺菌されたクリームは最高でも脂肪分が30%未満。たしかにシャンティイーは、生クリームのメッカだけど、生クリームひとつで名物になっちゃうほど珍しいということか(シャンティイーのホイップ生クリームは、色が濃くて乳脂肪分が高い)。

というわけで、フランスの生クリームの美味しさは脂肪分からくるものじゃなくて、牛乳本来の美味しさからきているものなんですよね。さらりとしているのにコクが100コクくらいある(市販の牛乳がぜんぶ阿蘇牛乳……と思って頂ければ)。

「フランスの生クリームは絶望的に泡立たない」という話は昔から聞いていた。そして、Chantifix(写真3枚目)なる魔法の粉(材料は、砂糖、ゼラチン、カラギーナンなど)を入れれば、泡立つということも。

それでやってみた。

聞いたとおり、30%を使っても、日本の生クリームみたいに手応えのある泡は立たない(なるべく添加物を入れたくないキモチが働いて、魔法の粉を少なめに入れたからでは😅)けど、まあまあいける。一応ツノも立つ。よし!

あとは焼き上がったケーキを半分に切って粗熱をとったら、フランボワーズのコンフィチュール(ラズベリージャム)と生クリームをたっぷり塗ってサンドしてハイ、おしまい。

粉砂糖もいらないと思う。むしろこの焼きっぱなし感が好きだわ。コンフィチュール(とは言わず、このお菓子の場合、ラズベリージャムって言った方が美味しさが増す)は、フランスの地の利の活かして、フランボワーズの名産地、ヌーヴェル=アーキテーヌ産を使ったものをたっぷり塗って。

彼が作画から戻ってきたのが夜10時。

今夜我々は、この後、VISA突破書類作りの追い込み合宿ナイト(꒪⌓꒪)

半徹の前に、真夜中のコーヒータイムと洒落込みますか。

おや? いつのまにか、ここが喫茶 たそがれに🐈‍⬛

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2023/2/20

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