猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 10月11日 11時56分

母の命日。

2年前の今日は、ものすごい台風が北上するなか、霊柩車も手配がままならず、火葬証明書をとって、冷房マックスの弟ムーチョの車でガタガタ震えながら、嵐迫る東方自動車道をノンストップで実家のある白河へ駆け戻った。

お母さん、こんな移送でごめんね…と思っていたけれど、もしかしたら娘と息子の決死の自前霊柩車の方が、愛があって嬉しかったかもしれない。本人、ふざけたキャラだったから、むしろ〝イェイイェ〜イ❣️〟って感じだったかも。

人間の形骸化した弔いには、ビジネスが入り込んで、いつのまにか愛よりも、お金の匂いが強くなってしまった。

我が家には幸いなことにお金がなかったので、自然に愛が濃くならざるを得なかったんだけど、簡素で手作り感満載の母の葬儀は心に残るいい時間だった。私が施した死化粧は派手すぎて、舞台女優みたいになってしまったんだけど😂

この写真は、亡くなる5ヶ月前くらいのもの。東京の病院で、新しい抗がん剤治療のために入院していたとき。

病院のごはんがまずいって、館内のレストランに娘を連れて行って散々おごらせたちゃっかり母。本当は元気にして、パリの私の結婚式に招待するのが夢だったから、ごはんのご馳走なんかいくらでもしてあげるよと思っていた。

母は、めちゃくちゃなところがあった人だけど、子どもたちへの愛は深い人だった。この人を見ていると、とにかく子どもに必要なのは愛一発なんだなと思う。それさえあれば、子どもってわりとまともな大人になれる。

死の間際までギャグ魂を忘れず「天国から面白メール送るから〜」が辞世の句でした。

お化粧もしてないし、やつれているけど、この日のお母さんも綺麗で可愛かったなぁ。

#ブラックファミリーヒストリー　#愉快な育ての母　#ありがとうね愛してるよ　#私に愛を教えてくれた人

[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め！「UVシールド」を購入する