猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 9月25日 01時46分

曇り空、時々小雨の寒い土曜日。

拙著「猫と生きる。」を読んでくださっている方の書評をひさしぶりに拝見した。みなさん、ものすごく深く読んでくださっていて、思わず「ピキ、イオちゃん、よかったね」と呟いていた。読者の方には、我々の魂に寄り添ってくださってありがとう、とひとりひとり握手を交わしたい気持ちです。

たまたま飼い主の私が言葉を使う職業で、起きたことの隅々までを表現することができただけで、書き残そうが、残さまいが、動物と暮らした方には、その数だけ、かけがえのない物語があると信じてやまない。

現在執筆が大詰めのイオちゃん本は、心震えるという点では「猫と生きる。」に通じるところがあるけれど、今度はイオちゃんが彼女自身の猫生を語る本です。私ですら知らなかった多くの物語をイオが話してくれました。とても愉快なシーンも、ときめくシーンもたくさんある芳醇な物語。

「猫と生きる。」が飼い主の私からのラブレターなのだとしたら、次のイオちゃん本は、彼女からみなさんへの命のラブレター。生をまっとうすることの素晴らしさと、幸せになろうと心から思うことの大切さ。そして、必ず誰もが約束されている、天国への渡航の恐怖が消える本にしたいのです。

執筆の途中、思い溢れるとベランダで涙するのは、イオの闘病中と一緒だな。

ユピ坊が「ママ、傍にいるよ」とわかってくれるのは、彼こそがイオちゃんの最後の恋猫だったからかもしれない。

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