猫沢エミさんのインスタグラム写真 - (猫沢エミInstagram)「おはボンジュー。パリはまもなく朝の7時。  この季節になって日が短くなり、お日さまが顔を出すのもどんどん遅くなるのが、カラフトとほぼ同じ緯度にあるパリです。  この朝の暗がりを見ると思い出すのは、20年前、私が32歳で初めてこの国に暮らした頃の気持ち。  ちょうど今頃の季節からフランス語学校へ通いだしたはいいけれど、フランス語がわからないのに、そのわからないフランス語の文法をフランス語で解説されてもちんぷんかんぷんなわけで(先生はもちろんフランス人だから…)毎朝5時に起きて2時間予習して、9時から始まる授業に臨んでたっていう。  友達もまだおらず、不安と孤独で押しつぶされそうになりながらも「負けてたまるか!なんのためにここまで来た?」と自分を叱咤激励する日々だった。  日本で得たわずかばかりの知名度などなんの役にも立たず〝だだのフランス語が話せないひとりの東洋人〟になった私は、つまらない価値観や必要のないプライドをパリでぜんぶ捨てた。  そんな、30歳を過ぎてから迎えた私の青春期を綴ったのが、2005年、地球丸から出版した「パリ季記」でした。  季節は巡り、20年が経った今も、私のフランス語は完璧ではない。まったく。そして、ここに暮らすすべての外国人が「フランス語には終わりがない」と呟く。そりゃそうよね。だって、母国語の日本語だって、本当にちゃんと使えているのか怪しいのが現実。そんななか、大人になってから新しい言語にチャレンジして、それを真剣に学び続けることの難しさは、誰よりも私が知っているから。  まだ薄暗い早朝9時から出来損ないの生徒をしていた私は、20年経って、教える立場になった。教えながら、生徒の間違いに気づきながら、私自身のフランス語を改めて鍛え直す日々。  そして、20年前の切なくてヒリつくような心の疼き、カルチャーショックの数々、そしてパリの邂逅をすべて詰め込んだ「パリ季記」復刊版が今日、発売します。  なんだかとても感慨深い。  当時の私にあったのは、語学の才能でもなんでもなくて、ただ、100万回凹んでも100万回立ち上がる根性だけだった。それは今も変わらない。  今日だけは、20年前の自分に「よくがんばった」って声をかけてあげたい気持ち。  ◉「パリ季記」復刊版の出版を記念して、9月30日(金)20:00 〜 オンライントークイベントが開かれます。お相手は、いつものトークシリーズの相方、とーさんこと小林孝延さん @takanobu_koba  動物保護団体への寄付金付き🐈🐕 1ヶ月アーカイブでご視聴できます。詳細・お申し込みは @tennenseikatsu プロフィールのURLからどうぞ。  #猫パリ #パリ季記 #パリ季記復刊版  #猫沢エミ #猫沢エミのインターナショナル五十路ライフシフト  #猫沢エミリーパリへ行く」9月24日 14時20分 - necozawaemi

猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 9月24日 14時20分


おはボンジュー。パリはまもなく朝の7時。

この季節になって日が短くなり、お日さまが顔を出すのもどんどん遅くなるのが、カラフトとほぼ同じ緯度にあるパリです。

この朝の暗がりを見ると思い出すのは、20年前、私が32歳で初めてこの国に暮らした頃の気持ち。

ちょうど今頃の季節からフランス語学校へ通いだしたはいいけれど、フランス語がわからないのに、そのわからないフランス語の文法をフランス語で解説されてもちんぷんかんぷんなわけで(先生はもちろんフランス人だから…)毎朝5時に起きて2時間予習して、9時から始まる授業に臨んでたっていう。

友達もまだおらず、不安と孤独で押しつぶされそうになりながらも「負けてたまるか!なんのためにここまで来た?」と自分を叱咤激励する日々だった。

日本で得たわずかばかりの知名度などなんの役にも立たず〝だだのフランス語が話せないひとりの東洋人〟になった私は、つまらない価値観や必要のないプライドをパリでぜんぶ捨てた。

そんな、30歳を過ぎてから迎えた私の青春期を綴ったのが、2005年、地球丸から出版した「パリ季記」でした。

季節は巡り、20年が経った今も、私のフランス語は完璧ではない。まったく。そして、ここに暮らすすべての外国人が「フランス語には終わりがない」と呟く。そりゃそうよね。だって、母国語の日本語だって、本当にちゃんと使えているのか怪しいのが現実。そんななか、大人になってから新しい言語にチャレンジして、それを真剣に学び続けることの難しさは、誰よりも私が知っているから。

まだ薄暗い早朝9時から出来損ないの生徒をしていた私は、20年経って、教える立場になった。教えながら、生徒の間違いに気づきながら、私自身のフランス語を改めて鍛え直す日々。

そして、20年前の切なくてヒリつくような心の疼き、カルチャーショックの数々、そしてパリの邂逅をすべて詰め込んだ「パリ季記」復刊版が今日、発売します。

なんだかとても感慨深い。

当時の私にあったのは、語学の才能でもなんでもなくて、ただ、100万回凹んでも100万回立ち上がる根性だけだった。それは今も変わらない。

今日だけは、20年前の自分に「よくがんばった」って声をかけてあげたい気持ち。

◉「パリ季記」復刊版の出版を記念して、9月30日(金)20:00 〜 オンライントークイベントが開かれます。お相手は、いつものトークシリーズの相方、とーさんこと小林孝延さん @takanobu_koba
動物保護団体への寄付金付き🐈🐕 1ヶ月アーカイブでご視聴できます。詳細・お申し込みは @tennenseikatsu プロフィールのURLからどうぞ。

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2022/9/24

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