中谷美紀さんのインスタグラム写真 - (中谷美紀Instagram)「ザルツブルク音楽祭におけるウィーンフィルのコンサートは、リヒャルト・ワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲、そして、オリヴィエ・メシアンによる「トゥーランガリラ交響曲」をもって全て終了しました。エサ＝ペッカ・サロネン氏の指揮により、究極の愛を描いた「トリスタンとイゾルデ」の美しき前奏曲が情感を抑え気味に演奏されると、休憩を挟むどころか拍手で賞賛を送る隙も、余韻に浸るゆとりも与えずに、「トゥーランガリラ交響曲」が掻き鳴らされました。調性を意図的に破壊し、メロディーのゆく末を不明確にすることで、死をもって許されざる愛を全うしようとしたトリスタンとイゾルデの悲劇をよりドラマティックに表現することに成功し、不協和音を音楽史上に解放したワーグナー。そして、それから約100年後に、まるでアンサーソングのようにメシアンによって書かれた、10楽章からなる「トゥーランガリラ交響曲」を、11楽章の一曲のように扱ったこの度の試みは、主催者や音楽家にとってはまるで綱渡りのように危うく、それでいてエキサイティングであったことは想像に難くありません。ヴィブラフォンや、チューブラーベルを含むと、11人のパーカッショニスト、そして、鍵盤型のグロッケンに、チェレスタを入れた大編成には、ピアノと、奇妙な音を出す電子楽器オンド・マルトノの独奏が加わります。指揮者のサロネン氏の挑戦を受けて立つウィーンフィルのリズムと緩急が素晴らしく、愛の前に立ちはだかる険しき茨の道が見えるような、あるいは稲光りがきらめく中、荒波の上の航海をしている様を想起させられました。また、ピアノの独奏を鮮やかにこなしたユジャ・ワン氏の超絶技巧と現代音楽への深い理解、オーケストラのリズムに呼応する感性が秀逸で、瞬く間に魅了されました。彼女の魂に刻まれたリズム感、そして、鍵盤の高音から低音への移動に伴う重心移動の美しさはまるでダンサーのようです。メシアンの楽譜による指示か、サロネン氏の指示かはわかりかねますが、残響をコントロールするペダルのタイミングにも鳥肌が立ちました。彼女が難解なこの音楽の敷居を下げ、私たち聴衆に、生き生きと躍動感のある贅沢な音とリズムの遊びとして伝えてくれたように思います。露出過剰なステージ衣装が彼女の品位を自ら貶めていると見る向きも少なからずあることは、誰よりも彼女自身が承知しているのでしょう。心・体・技を伴い、世界中に数多いるピアニストの中でも抜きん出た才能に加え、多くの犠牲を要する努力と孤独の上に彼女の華々しいキャリアは存在しているように見受けられ、衣装云々はもはやどうでもよく思えました。聴衆の皆様にも、サロネン氏の高度な企てはしっかりと伝わり、大喝采に迎えられた最後に、私も興奮しました。ト音記号やヘ音記号が二つ以上ついた楽譜は読めませんし、音楽史や音楽学を体系的に学んだ訳でもなく、音楽のことなど、何も知りません。しかし、素晴らしい生の音楽は、国境も人種も宗教も超えて、魂を震わせるものですね。長引くコロナ禍に疲弊し、そろそろ皆様も生の音楽を希求していらっしゃる頃ではないでしょうか？新たな1週間を、どうぞ無事にお過ごしくださいませ。我听过奥利维尔·梅西安的《Turangalila》，由 Esa-Pekka Salonen 指挥，由维也纳爱乐乐团演奏，由王羽佳担任钢琴独奏，我爱上了演奏。 Wir haben das letzte Konzert von Wienerpihlharmoniker in Salzburgfestspiele 2022 vergnügen. #オーストリア #ザルツブルク #ザルツブルク音楽祭 #ウィーンフィル #エサペッカサロネン #ユジャワン #トリスタンとイゾルデ #ワーグナー #オリヴィエメシアン #トゥーランガリラ交響曲 #海外暮らし #田舎暮らし #フシュル湖 #ディオール #ディオールジュエリー #ローズデヴァン #中谷美紀 #visitsalzburg #salzburgerfestspiele #salzburgfestival #visitaustria #fuschlsee #viennaphilharmonic #esapekkasalonen #yujawang #countrylife #dior #diorjoaillerie #diorjewelry #mikinakatani」8月29日 20時27分