猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 7月31日 14時31分
仕事を再開。
やっぱりイオちゃんの新規原稿は、日本で一気に書き上げてきてよかったなと思う。パリに入ればどうしたってモードが変わるし、そもそもモードを変えるために来たけれど、そこに留まっていないと書けない世界があったから。
勝手に私が夢見ていたイオちゃんのパリジェンヌ計画は、残念ながら猫として見える形では叶わなかった。でも、イオちゃん今回もちゃっかりついてきてる。ついてきてる、というよりは、いつもいる。
見送られたものたちは、会いたいと思ってくれる人の心のままに、いつでも現れてくれる。愛ゆえの死者へのファンタジー。若いころはこんな痛み、知らなかったよ。いや…形としての死は知っていても、若すぎてそもそも生への哲学もはっきり持っていなかったから、今ほどきちんと考えられなかったよね。若いゆえのわからなさって、それもまた大事なんだ。
彼とは、ときどきイオちゃんの話をする。彼はもちろんイオの病気発覚から逝去、その後の私がどんなだったかをいちばんよく知る人。そして、イオの3日後に急逝した、親友真舘アニーと今年、東京での二人展を企画中だった。アニーは、「猫と生きる」の旧版で装幀を手がけてくれたグラフィックデザイナーだった。(私のバンド「Sphinx 」のヴィジュアルのすべても彼のデザイン)
「猫と生きる」は、復刊を作るにあたって、アニーの旧版デザインをなんらかリスペクトする形で引き継いでほしいと言う要望を扶桑社に出した。編集のみなさんは、こちらの想いを汲んでくださって、ご快諾くださった。
今回の装幀は「ねこしき」と同じく、若井夏澄さん @wakai_tri イラストは、鈴木さや香さん @sayakasuzuki
東京とパリの二都からまたこの本を作っているなんて、ピキと暮らしたのパリの再現だなと感慨深い。
彼は先日、最愛の父を亡くした。
命と愛の意味を知った者同士が、この年齢でしみじみと語る死生観って、味わい深いよ。
#猫と生きる #パリンピック2021
#猫パリ #イオちゃんフォーエバー
#ねこしき #猫沢飯 #夜は茹で卵とパルミジャーノとチェリートマトのサラダ
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
6,848
16
2021/7/31