猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 7月2日 14時09分


〝死を受け入れる〟とは、いったいどうゆうことなのか。宗教的、とか一般的、なのではなく〝私にとって〟というくくりで、ここ数ヶ月、めちゃめちゃ考えた。

たくさんの人との対話や、本や、自分なりの考察も試みた。

こんな壮大なテーマ、すぐに答えが導き出せたら、私はプチ仏陀になれるけど、なれるはずもないわけで。

ただひとつ、昨日会った友達との会話、そして今読んでいる本に鍵となる言葉があった。それは「時間」。

動物は時計を持っていない。あるのは、自然の時の流れという感覚だけ。

私たちは時計を持ち、時間を数字で認識する。うんと先の未来のことまで想像したり、時間を逆算したりする。そして、寿命という概念を持っている。

長いとか短いとか、そんな概念、動物にはない。イオちゃんにもなかったはずだ。今この一瞬、幸せかどうか。それだけを毎秒ごとに〝カウントすることなく〟感じて生をまっとうしたはずだ。

旅立ちのあの瞬間、イオちゃんは「ありがとう」とゴロゴロのどを鳴らしていた。

時が来て、イオちゃんはハワイへ引っ越した。自然の摂理に抗うことなく、とても幸せに、穏やかに。

私は人間の勝手な概念を封じ込めて、川の流れのようなその自然の移行に身を委ねることで、イオちゃんの旅立ちを邪魔せずに済んだ。

そうしたことのすべてが、今のところの答えなのかな。

もう一度、実体としてのイオちゃんに触れたり、匂いを嗅いだり、心を通わせられたらと、そりゃ思う。

だけど、今、とても穏やかな気持ちなのだ。それは、死を過剰な感情や、人間の狭い概念だけで歪めることなく、私なりにちゃんと受け入れられているシグナルなんじゃないかと思っている。

死を受け入れる、ということは、生者が死者に対して贈る、もっとも美しい花束なのかもしれない。死の哀しみを乗り越えて、長さとは関係のない生きた時間の煌めきそのものを祝うための。

#猫師匠と猫弟子 #ピガ兄 #猫沢イオ #メメント盛り
#イオちゃんフォーエバー #残された私たちがイオちゃんをいつも思っていることはとても温かい感じがする


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2021/7/2

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