猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 3月22日 13時04分
今日はピキの11周忌です。
彼女との出逢いも運命的なものだった。当時、デヴュー直前の私は貧乏なミュージシャンで、アルバイトしていたのだけど、その日はどうしても行くのが嫌でサボった。その日の夜、道路に面したマンションのゴミ捨て場から、聞いたことのないか細い猫の鳴き声が聞こえて目をやると、ゴミ袋の山の中で、うごめくコンビニ袋を見つけた。あわてて袋を破ると、なかから生後3週間くらいのちっちゃなハチワレが飛び出してきて、すぐにお風呂場に駆け込んで身体を洗ってあげた。生ゴミと一緒に入れられて、袋の口は、別の紐でぐるぐる巻きに閉じられていた。捨てられた直後に発見できたため、間一髪、窒息をまぬがれたのがピキだった。
ピキは、私と当時の彼、ほか数人にしか心を開かない子だったけど、私にはとてもラブリーで、心から私を愛してくれた。身勝手で、幼かったダメ飼い主の私に。狩りの名手でハンサムガールだった。
海を一緒に渡ってパリで暮らし、日本に帰国してその生涯を閉じたのだ。
拙著『猫と生きる。』は、ピキの猫生と、その後迎え入れたピガとユピの出逢いまでが綴られた再生の物語。
残念ながら、現在は絶版で入手が困難。原稿の権利は私が持っているので、再発できたらいいのだけど。
1枚目は、パリ時代のピキと私。
3枚目は、ピキが暮らしたパリの最初のアパルトマン。
4枚目は、この本の装丁を手がけた真舘嘉浩-waters/orgasmo @madachix の、美しいフォント使い。特にフランス語の目次ページの美しさは秀逸だった。
みんな天国へ行ってしまった。
だからこそ、この本を作って本当によかったと思う。
今日はイオちゃんの祭壇にピキのお骨と写真、そしてこの本も祀っている。
ありがとうピキ。
永遠に愛してるよ。
アニーも妹もそちらへ着いてるよね。どうぞよろしくね。
#猫沢ピキ #真舘嘉浩-waters/orgasmo
#猫と生きる #猫沢図書館 #動物を捨ててはいけない
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2021/3/22