福田淳子のインスタグラム(junjunfukuda) - 12月24日 17時01分


シュトレンをはじめて作ったのはたぶん15年以上前。その頃はシュトレン自体があまり一般的でなく、売っているお店が少ないどころか、その存在を知っている人も少なかったくらい。でもだからこそ「作ってみたい!」と思ったのでしょう。ようやく見つけたレシピで作ってみたらすごく好きな味だったんです。その後は、新しいレシピを見つけたら試して、自分のレシピにいろいろ改良を重ねて、また作っての繰り返し。そうやっていろんなレシピの要素を取り入れつつ、自分好みに変化してたどり着いたのが今のバージョンです。

シュトレンはお菓子とパンのちょうど中間みたいな位置づけで、作り手も幅広く、その人の好みが出てきます。売られてるものの多くはわりと小さめなんですが、私は大きく作ります。理由はその方が食感が好きなのが半分、小さく作るとめんどくさいからが半分。理由の半分が横着って…。でも頑張りすぎると続かないので。あのおくるみの形もかわいんですけどね。

以前はラムフルーツを生地に練り込んでいましたが、それだと入れられる量が限られるので、今は中に包み込む感じです。なので場所によって味わいが変わります。その変化もなんとなく好きなんです。アーモンドの風味が好きなのでマジパンは多め、中の生地への練り込みも多め。でも実はホールで食べるのはアーモンドよりくるみの方が好きなので、中に入ってるナッツはくるみなんです。はちみつとバニラとスパイス。生地にもバターを入れていますが、焼きたてと、そしてそのあと2回ほどリベイクして溶かしバターをどっぷり塗っています。フルーツはいろんな種類を1年ほどラム酒に漬けたもの。シュトレンって、このフルーツにかなり左右される気がします。1年くらい寝かせたものを使いたい。そう考えると「作ろう!」と思って、1年ぐらいの時間が必要でいろいろ贅沢だよねえって、この間仕事仲間のエミパン先生とも話しておりました。そして作ってから1ヶ月くらい寝かせるとぐんとおいしくなります。なのでいつも11月仕込み。

ラム酒とバターの油分がたっぷりで、お砂糖のコーティングがあるので涼しいところにおくと半年くらいは持ちます。冷蔵庫に入れるとかたくなってしまうので常温において下さいね。(でも乾燥には弱いので注意が必要)濃い味なので、薄く切ってコーヒーと一緒にがおすすめです。ちょっとだけトーストして食べるのも好きです。

今年はヤドリギ(mistletoe)のカードを添えて。リボンはミントグリーン。

世の中においしいシュトレンはいっぱいあると思うけれど、自分のシュトレンはこんな感じでいいなあと思いながら作っています。おいしさの要素のひとつは、ほっとできること。毎年、おんなじものを作るというのは、すごくリズムになるし、幸せなことだなあって思います。

#junjunchristmas
#stollen
#カロリーのことは忘れて


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2020/12/24

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