テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 12月14日 12時27分

クラクフからおよそ450キロ、近代的な橋を渡ると大都市に入りました。ワルシャワ。16世紀クラクフから遷都した古都で、今もその誇りを漂わせるこの国の首都です。旧市街を行く人が、堂々とした街並みを見つめ、感慨深気に語ります。1944年8月1日、ナチス・ドイツの占領に対して、市民が一斉蜂起を起こした戦いで、壊滅状態になった町だ、と。
街角に響く哀愁の中に強さを秘めた旋律・・・。「全ては灰となろうとも、灰の底深くダイヤモンドの残らんことを・・・」
20万にも上る市民の命が犠牲になったワルシャワ蜂起。戦後、人々は不屈の精神で、町をひび割れにいたるまで見事に復元しました。ユネスコは世界遺産の登録に際して、その市民の意志を讃えたのです。穏やかな光に輝く歴史的建築物が並ぶ通りで、かつての軍服を纏った老人が曽孫を見つめ、「この誇り高き街並みが未来永劫残されてゆきますように・・・」と願っていました。

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