猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 5月15日 02時07分


投与が始まったオプジーボの副作用。一般的な情報ではなく、母の現在の状態から考えられる副作用の可能性について、主治医との面談を申し込んだのが昨日。

私はあれこれ質問し、先生も誠実に答えて下さったのだけど、それに対する母の反応から興味深いことを発見した。

母世代の人たちにとって医師とは、ちょっと神がかった存在なのだなということ。カファレンスへ向かう私に『あんた、余計なことを言わないで、先生にお願いしますとだけ頭下げればいいのよ。』としきりに心配していた母。子供の頃から、広い意味で立場をわきまえず、誰にでもズカズカ質問する娘に不安を覚えたのか、母は神妙な面持ちだったので『大丈夫だよ〜。看護する私たちが知っといた方がいい情報について質問するだけだから。』と私は告げた。

そのときは、何を心配しているのやら…とピンとこなかったのだけど、後から、あゝ母が心配していたのは、娘が失礼な質問をして、先生の機嫌をそこねたら大変だってことだったんじゃないかと気がついたのだ。なるほど。

旧時代の医師と患者の関係は、まるで魔術師とお祓いに来た村人のような、非科学的な力関係だったかもしれない。現代では、セカンドオピニオンがあたりまえとなり、医学の素人である患者側が、医学のプロである医師に質問することは当然の権利となっているし、むしろ病気の当事者が知ることで、治療が円滑に進むケースも多くなっただろう。

しかし、そんな昨今でも、まだ旧時代的な発想のままの医療従事者がいることも確か。私が頸椎ヘルニアで、念のためにセカンドオピニオンを取ろうとした際、母と同じくらい世代の看護士さんに『あなた先生を信用していないの?それは失礼にあたるわよ。』的なことを言われて、びっくりしたのを思い出した。

先生も人間ならば、患者も人間。プロ、非プロ問わず、立場の上下などなく、正しい情報を共有する権利は双方にある。っていう発想はだな、母世代の人にはあまりないと見た。

もちろん、母個人のキャラクターや、ガンになるまで大病をせずに歳をとったことから〝患者慣れ〟していないというのもあるかもしれない。

母の懸念があらわす通り、あなたの娘は、疑問に思ったことをズカズカ聞いてしまう故、ジャーナリストという職も得てしまったことは確かなんですけどね。

#東京下町時間


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2019/5/15

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