猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 5月3日 00時14分


断捨離中に見つけた『ミルク』のDVD。うっかり再観し始めたら止まらなくなってしまった。😭《ハーヴェイ・ミルク 1977年、カリフォルニア州サンフランシスコ市の市会議員に当選し、同国で初めて自らゲイであることを明らかにして立候補し選挙で選ばれた公職者となる。しかし、議員就任1年も経たない1978年11月27日、同僚議員のダン・ホワイトにより、ジョージ・マスコーニ市長とともに同市庁舎内で射殺された。この事件の裁判で、ホワイトはわずか7年の禁固刑を宣告され、この評決に怒った同性愛者らが、サンフランシスコで広範囲にわたる暴動を起こした。1999年には「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されている。》出典:Wikipedia

彼の生涯を描いたガス・ヴァン・サント監督の映画『ミルク』は、第81回アカデミー賞・作品賞を含む8部門にノミネートされ、主演男優賞と脚本賞を受賞。ショーン・ペンが演じたミルクは、繊細な心の動きまでもが手に取るようにわかる名演だ。※写真は、ハーヴェイ・ミルク氏本人。

ゲイ、というひとつのカテゴリー分け自体には本来、なんの意味もないと私は思う。ひとりひとりが他の誰かとは違うマイノリティーであり、アイデンティティーとは一体なんなのか?という命題をもって、あらゆる差別から解き放つきっかけをくれたのが、ゲイカルチャーの人々だと私は思っている。

ひとりの人間として生まれ、性のみに留まらず、それぞれの志向や思想を持つ自由が与えられてしかるべきという、ごく当たり前の権利が公然と迫害を受けていた、ごく近年までの歴史において、ミルクが生涯をかけて知らしめた《個として生きる権利》が、どれほど大切なものだったかを、この映画は教えてくれる。

私も誰かのマイノリティーであり、あなたも誰かのマイノリティーなのだ。だからこそ、世界はこんなにも豊かで、さまざまな彩りに満ち溢れている。

他者を、その違いを受け入れることで広がる世界の美しさは、そのまま個としての人間が、自らのなかにあるカテゴリー分けなど出来ないさまざまな人間らしさを受け入れることに直結している。

#猫沢映画館


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2019/5/3

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