テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 1月15日 12時21分
大河・長江のデルタ地帯の町、蘇州にやって来ました。
水豊かなこの地は紀元前6世紀に拓かれ、7世紀、隋の時代に北京と杭州を結ぶ京杭運河が開通。その後、唐の時代には絹織物で繁栄したことから、多彩な食文化が育まれたといいます。
中でも18世紀、清の乾隆帝を魅了したと伝えられるのが桂魚を食材にした料理です。
桂魚はスズキの仲間の淡水魚。身が皮から離れないように丁寧に切り込みを入れます。これが料理人の腕の見せどころ。小麦粉を塗し高温で揚げ、形を整え甘酢をかけて完成です。「形は松鼠、動物のリスを模したものだ」と料理人が教えてくれました。
運河沿いの街角に菓子の店がありました。看板の『一人一口』とは、三国志に登場する楊修が『一合』という文字を分解して読んだことに由来するといいます。日本のおこしに似たお菓子です。
庶民的な食べ物といえば、蘇州麺。具は好みで、別皿に注文します。中国で麺が広まったのは紀元前の漢の時代といわれ、それぞれの地方で様々な食べ方が生まれたそうです。
歴史が往き来した運河に、人々の夕餉の声が響きます。
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2019/1/15