亜希子のインスタグラム(akiko_ohki) - 11月13日 18時45分
昨年、多発性骨髄腫を発病し闘病中のカメラマン・幡野広志さんの写真展へ。
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「余命おそらく数年」という運命について幡野さんは、
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「最近なにがあったかというと、ガンになった。こういうことを言うと、奇跡がおきると励ましてくれる人がいるけど、1パーセントの希望に目を向けるなら、同時に99%のリスクを受け入れたほうがいい」
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と語る。他人が想像出来うる範囲を超えた死生観を得て、サラリとこのような言葉で紡ぐ幡野さんの作品を、私は見たいと思った。
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というわけで、仕事終わりに銀座に寄って、写真展にお邪魔した。
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幡野さんが、2歳になる息子の「優くん」を撮りまくった写真展だ。
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写真を見た。
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まるで彼らの生活を覗き込むような、極めて個人的な写真の数々だった。
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なのに、なぜか懐かしい感じがした。なぜだろうか。
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おそらくそれは、私自身も経験したことのある「愛のかたち」が彼らによって切り取られているからだと思う。だから、共感できるんだと思う。
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展示作品だけではなく幡野さんのメッセージボードの言葉も印象的だった。
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「ぼくには2歳の優(ゆう)という名のウルトラかわいい息子がいる。息子は父親の記憶がほとんどない人生を歩んでいくことになる可能性が高い。だけどそれは可哀想なことでも不幸なことでもない。ぼくも息子も与えられた条件の中で生きているだけだ。ただ、息子にぼくの気持ちが伝わってほしい。決して優くんのことが嫌いでお父さんはいなくなったわけじゃない。」
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不幸のテンプレートを打破して、のらりくらりと運命を受け入れて、腹を括っている幡野さんが、1日も長く元気で居られるといいな、と思った。
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全く面識はないカメラマンさんなのだけれども。
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2018/11/13