中谷美紀さんのインスタグラム写真 - (中谷美紀Instagram)「皆様からのお好みの音楽の投稿を楽しく拝読いたしました。  私もまだ生で聴いたことのない曲がたくさんあり、この先の人生で少しずつ楽しみたいと思います。  昨晩のコンサートは、交易の要であった北ドイツの港町ハンブルクにて開催されました。  古い赤煉瓦の穀物庫の上に曲げたガラスに覆われた箱が重なるような形で港に聳え立つ現代建築が、この地の名所となったエルプフィルハーモニーです。  この建物は、2016年の落成までに紆余曲折あり、当初の予定より7年も遅れた上、予算も約10倍に膨れ上がり当時のハンブルク市長であったオーラフ・ショルツ現ドイツ首相が市民に陳謝したという曰くがあります。  しかし、全ての聴衆が親密な音楽体験を堪能できるように配慮されたヴィンヤード型のホールは、日本人の音響設計家、豊田泰久さんによって、天井の反射板や、壁の凹凸が緻密に施され、ウィーンの楽友協会や、ベルリンフィルハーモニー、ニューヨークのカーネギーホールに肩を並べる素晴らしい音響を誇るコンサートホールとなりました。  今回は各都市一回ずつの公演ゆえに全て同じプログラムなのですが、ショスタコーヴィチの交響曲第9番がまさに世界中を困難な状況に陥れたあのお方に聴かせたい一曲で、毎度唸らされます。  スターリンの御用作曲家として、第二次世界大戦中にソ連の勝利の凱旋を讃える壮大な交響曲を依頼されたショスタコーヴィチは、当局の意に反して戯れの過ぎた不遜で人を食ったような、いわば強権を振るうスターリンの独裁政権に対して下瞼をめくり舌を出して「あっかんべー」をして見せているかのような、あるいはブーブークッションを首脳会談の席に忍ばせて独裁者に恥をかかせるかのような曲を書き、お蔵入りとなったのがこの度の交響曲第9番だそうです。  フランス人のソフィー・デルヴォーさんが、一見無骨に聴こえるファゴットを、絶妙な呼吸のコントロールで見事に軽妙かつ滑らかに聴かせる奏法と、それを縁の下で支えるヴィオラの音色がとても好きです。  こちらエルプフィルハーモニーは、観光のお客様がたくさんお見えになるため、楽章間に温かい拍手が起こります。  クラシックファンの方にしてみれば心地よい緊張感の糸を断ち切られるような感覚になることとは拝察いたしますが、これが生涯にたった一度のクラシックコンサートだったとしたら、あるいは、これをきっかけにこの先クラシック音楽の扉を開く方がいらっしゃるのだとしたら、少し寛容になってみてもいいのかもしれないと、幸せそうなお客様のお顔を拝見しながら思っておりました。  もちろん深い静寂に耽溺できる喜びは、何ものにも変え難きものですが、初めてのクラシック音楽の鑑賞体験が敷居の高いものになってしまうのも寂しい気がしております。  そういえば、エルプフィルハーモニーは、湿度の調性も素晴らしく、空調によって咳がでるようなことが全くありませんでした。  立地よし、眺めよし、音よし、湿度よし、さらにはお向かいのブラッスリーに音楽ファンの給仕係の方がいらっしゃるため、22:30の終演後にも瑞々しく濃厚な生牡蠣を約5年ぶりにいただくことが叶い、益々エルプフィルハーモニーのファンになりました。  今宵もごゆっくりお休みくださいませ。  在汉堡的新地标易北爱乐厅举行的音乐会以其美丽的建筑和令人惊叹的音响效果为您带来难忘的体验。  Haben Sie schon einmal Musik in der Elbphilharmonie in Hamburg gehört? Die Begeisterung  von das brilliante Spiel der  Fagottistin Sophie Dervaux bleibt immer noch in meinem Kopf.  #ウィーンフィル #アンドリスネルソンス #ドイツ #ハンブルク #エルプフィルハーモニー #コンサートホール  #ヴィンヤード型  #煉瓦造り  #豊田泰久 #永田音響設計 #海外暮らし #中谷美紀 #viennaphilharmonic  #elbphilharmonie  #andrisnelsons #yasuhisatoyota #nagataacoustics  #brickhouse」6月7日 19時40分 - mikinakatanioffiziell

中谷美紀のインスタグラム(mikinakatanioffiziell) - 6月7日 19時40分


皆様からのお好みの音楽の投稿を楽しく拝読いたしました。

私もまだ生で聴いたことのない曲がたくさんあり、この先の人生で少しずつ楽しみたいと思います。

昨晩のコンサートは、交易の要であった北ドイツの港町ハンブルクにて開催されました。

古い赤煉瓦の穀物庫の上に曲げたガラスに覆われた箱が重なるような形で港に聳え立つ現代建築が、この地の名所となったエルプフィルハーモニーです。

この建物は、2016年の落成までに紆余曲折あり、当初の予定より7年も遅れた上、予算も約10倍に膨れ上がり当時のハンブルク市長であったオーラフ・ショルツ現ドイツ首相が市民に陳謝したという曰くがあります。

しかし、全ての聴衆が親密な音楽体験を堪能できるように配慮されたヴィンヤード型のホールは、日本人の音響設計家、豊田泰久さんによって、天井の反射板や、壁の凹凸が緻密に施され、ウィーンの楽友協会や、ベルリンフィルハーモニー、ニューヨークのカーネギーホールに肩を並べる素晴らしい音響を誇るコンサートホールとなりました。

今回は各都市一回ずつの公演ゆえに全て同じプログラムなのですが、ショスタコーヴィチの交響曲第9番がまさに世界中を困難な状況に陥れたあのお方に聴かせたい一曲で、毎度唸らされます。

スターリンの御用作曲家として、第二次世界大戦中にソ連の勝利の凱旋を讃える壮大な交響曲を依頼されたショスタコーヴィチは、当局の意に反して戯れの過ぎた不遜で人を食ったような、いわば強権を振るうスターリンの独裁政権に対して下瞼をめくり舌を出して「あっかんべー」をして見せているかのような、あるいはブーブークッションを首脳会談の席に忍ばせて独裁者に恥をかかせるかのような曲を書き、お蔵入りとなったのがこの度の交響曲第9番だそうです。

フランス人のソフィー・デルヴォーさんが、一見無骨に聴こえるファゴットを、絶妙な呼吸のコントロールで見事に軽妙かつ滑らかに聴かせる奏法と、それを縁の下で支えるヴィオラの音色がとても好きです。

こちらエルプフィルハーモニーは、観光のお客様がたくさんお見えになるため、楽章間に温かい拍手が起こります。

クラシックファンの方にしてみれば心地よい緊張感の糸を断ち切られるような感覚になることとは拝察いたしますが、これが生涯にたった一度のクラシックコンサートだったとしたら、あるいは、これをきっかけにこの先クラシック音楽の扉を開く方がいらっしゃるのだとしたら、少し寛容になってみてもいいのかもしれないと、幸せそうなお客様のお顔を拝見しながら思っておりました。

もちろん深い静寂に耽溺できる喜びは、何ものにも変え難きものですが、初めてのクラシック音楽の鑑賞体験が敷居の高いものになってしまうのも寂しい気がしております。

そういえば、エルプフィルハーモニーは、湿度の調性も素晴らしく、空調によって咳がでるようなことが全くありませんでした。

立地よし、眺めよし、音よし、湿度よし、さらにはお向かいのブラッスリーに音楽ファンの給仕係の方がいらっしゃるため、22:30の終演後にも瑞々しく濃厚な生牡蠣を約5年ぶりにいただくことが叶い、益々エルプフィルハーモニーのファンになりました。

今宵もごゆっくりお休みくださいませ。

在汉堡的新地标易北爱乐厅举行的音乐会以其美丽的建筑和令人惊叹的音响效果为您带来难忘的体验。

Haben Sie schon einmal Musik in der Elbphilharmonie in Hamburg gehört?
Die Begeisterung von das brilliante Spiel der Fagottistin Sophie Dervaux bleibt immer noch in meinem Kopf.

#ウィーンフィル
#アンドリスネルソンス
#ドイツ
#ハンブルク
#エルプフィルハーモニー
#コンサートホール
#ヴィンヤード型
#煉瓦造り
#豊田泰久
#永田音響設計
#海外暮らし
#中谷美紀
#viennaphilharmonic
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2022/6/7

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