猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 2月21日 17時50分
アリソンが「毎週、木・日にたつマルシェと蚤の市を案内するよ」と言ってくれて、朝から彼も一緒に3人で巡る。ここはヴァンヴの蚤の市へも歩いて行けちゃうパリ左岸のはじっこにある。
ますばマルシェで「野菜を買うならここ!小規模生産で、葉物は特にスーパーのとは比べ物にならない」と教えてもらったスタンド。いいね〜こういうローカル情報がいちばん確かだから。元パティシエールのアリソンは料理ももちろんこなす人だから、なおのことありがたい。
アリソンの石鹸アトリエに寄って(ストーリーズにてどうぞ❤︎)コーヒーを飲みながら、最近の仕事の状況なんかをあれこれ話したあと、彼女は95歳のおばあちゃまの誕生日祝いに出かけて行った。95歳だけど、身の回りのことはすべてひとりでされるって。ステキ♡
その後彼と、ヴァンヴの蚤の市を見て回る。ピキとイオちゃんへの花器を探したのだけど、今日はピンと来るものがなかった。彼はもっぱら趣味の地下探検に使えそうな、アンティークのランプやミリタリー物を熱心に眺めていた。
フランス人は古きを尊ぶ人々。物への敬意や、歴史へのリスペクト。日本人にも元来強くある感覚だけど、近頃は物質社会が進みすぎて、東京にいると疲れるな…と思うことしばしばだった。
ガラクタの山から、自分のセンスだけで選び取った、他の人には価値がわからない物を見つけるのが、蚤の市の醍醐味。審美眼を磨くのにもってこいな道場でもある。
ヴァンヴではたいしたものを見つけられなかったけど、夕方寄った彼の作画アトリエ(彼の職業は画家です)で「あ、そういえばコレ」と渡されたのが、ル・クルーゼの今はないモデルのホーロー鍋。「どうしたのこれ?」と聞くと「えー? 道端で拾ったんだよ。ル・クルーゼなのに鍋壁が薄くて軽いからはじめはバッタもんかと思ったんだけど、ちゃんとマークついてるし、状態も良かったから。しかし、価値がわからない人ってもいるんだよなぁ〜」と彼。
でかした!これは良い。ル・クルーゼの難点は重いから、ふだんの取り回しには大仰なところ。でも、拾ったオーバルの鍋は軽くてサイズも手頃で使い勝手がよさそう。
なんてことのないゆるい時間が過ぎていくのがパリの日曜日。お金を使わない、気も使わない。
街に溢れる心地よい倦怠感。
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2022/2/21