猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 12月12日 21時15分
ふたりはとても仲が良かったから、なんやかんや言っても、ユピ坊はイオちゃんが去ってしまったことを、今でもやっぱり寂しく思っているように見える。
イオちゃんのハワイ行きから、めっきりちゅばちゅばもしなくなって、彼は彼なりに猫としての死生観を獲得しておとなになったんではないかと見ている。
もちろん、人間みたいに言語化する感覚とはまるで違う、もっとイメージ寄りのなにかだとは思うんだけど。
今更ジローだけど、気がつけばもう12月だった。去年の今頃、もしかしたらもうイオちゃんの顎骨のなかでは憎きガン細胞が活動を始めていたのかも知れなくて、それを見落とした自分に対して、今でも腹立たしい思いがする。知らぬが仏で、私たちは最高に幸せな冬を送っていた。
もうすぐクリスマスだね。今年も一緒に年が越せるなんて、夢みたいだねって話してた。
イオちゃんを拾って看病をし続けた日々の采配の中で、ひとつ悔いていることがある。腐った歯の全抜歯手術は、拾った当初の体重1.8kgでは無理だったから、2.5kgを越えたらやりましょうと園田先生と話をしていたんだけど、私は慎重になりすぎて3.5kgになるまで様子を見てしまったのだ。
もしももっと早く手術を受けさせていれば、ガンにはならなかったんじゃないか……という思いが拭い去れない。園田先生は「健康体の子でも、扁平上皮ガンは起きます。本当のところはわかりませんが、可能性は低いのではないでしょうか」とおっしゃったけれど。
イオちゃんがいないことではなく、スケスケでいることに私たちはだいぶ慣れた。今も、おでこのあたり、背中のあたりの感触から、おんなの子らしい甘いいい匂いや、しっとりした毛並み、心から寛げる佇まいまで全部五感が覚えている。
毎晩思い出して、あゝ可愛い♡と、うっとりする。
イオちゃんの死をくぐり抜けて、私は生き物の存在に対する突き抜けた思考を持つまでになってしまった。
「死ぬほど精一杯生きたのなら、生きてても死んでても大差ない」っていう悟り。
実際、愛は1mm足りとて薄らいだりしていないし、むしろどんどん深く広がって私たちを包み込んでくれている感じがするのだ。
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2021/12/12