猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 11月15日 01時01分

ユピ坊とイオちゃんがおしゃべりしている。ふたりは言葉を使わずに会話ができる。

人間は言葉がなくては会話ができないなんて、頭が悪い生き物だなと想う。いや、そもそも頭がいいとか悪いとか、そんな基準も人間が勝手に決めた価値観で、面白くもなんともない。

本当は心がいい（感性が目覚めている）か、心が悪い（感性が眠っている）が、正しいんだろう。

ところで私は猫と気が合うから一緒に暮らしているけれども、猫がいちばんかはわからない。地球上のすべての生き物と、あるていど気が合うか合わないかわかるまで暮らしてみるには、人間の100年ぽっちの寿命はあまりに短い。

限りある人生で、私は猫と縁を持ち、気が合った。これは、私にとってのインプットとアウトプットの時間バランスになぞらえることができる。

インプットとアウトプットの時間限界について考えるとき、本ばかり読んでアウトプットの時間がまるでない人生も残念だし、かといってアウトプットしようにも、インプットしなければ、なにひとつ出てこないジレンマが生まれる。

もう少しわかりやすく例えると彼。私は世界中のおとこを知っているわけもなく、知る時間もない。限られた時間のなかで彼を知り（インプット）愛すること（アウトプット）にした。縁、という確かな座標を用いて。

人から見れば、私ほど価値を見出せないかもしれない彼を、私は私の価値観で愛している。猫もまったく同様に。いちばんかはわらないし、わかる必要もないだろう。

ただ、ふたつの存在と一緒にいると、心がよくなって、私にとってのインとアウトのバランスが、いちばん気持ちよく保てるのだ。

いちばん、が意味あるものとして存在するのは、ここだけなんだと思う。

#CHANECHOES #ユピ坊　#猫沢イオ
#東京下町時間

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