猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 10月10日 22時10分

イオちゃんが自らすすんで私の膝にのった。もしかしたら、本当に自分から乗ったのは初めてかもしれない。

イオちゃんがこの家にきたばかりで、まだよろよろだった頃、私でも、お客さんでも、誰かがソファーに座れば、彼女はまるで病に伏せっているのにお客をもてなそうとする郭の女郎みたいに、ひざにのっていた。

それは、彼女の前職がJAZZ BARの客引き猫だったことに由来していたのだと思う。もてなさなければ、また捨てられてしまうと思っていたんじゃないのかな。

それで私は何度も、そんなことをもうしなくてもいい、イオちゃんはゆっくり休んで好きな時に人に甘えて、イヤならプイと横を向いたっていいんだよと言い続けた。

イオちゃんは、そうした呪縛からやっと解き放たれたと最近見ていて、ひしひしと感じる。

だから今夜の膝のりは、深く胸に沁みた。イオちゃん、おかえり。あなたの意思が、ようやく目を覚ましたのだね。

#猫沢イオ

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