林信行のインスタグラム(nobihaya) - 9月13日 00時17分



ファロ スロータイム - Instagrammers Gourmet


ふたたびの五感で愉しむ #記憶の珍味
銀座 #資生堂ギャラリー で開催されている #諏訪彩子#記憶の珍味 」は、
「味わう」ということが「味覚」だけの話ではないことを思い出させてくれる展覧会だが、
COVID-19のパンデミックで途中展覧会が休止に。
その後、作家の諏訪綾子さんは、たまたま昨年作り始めた森の中のアトリエに本拠地を移す。
そこで森の中で暮らす人々(中には東京から移り住んだ人たちも)との出会いを通して、
大きな価値観の変化を感じ、日本の豊かな森林や、それが今置かれた状況などについても学び、
やがて、それをコロナ禍の社会に合わせた新しい展覧会の形へとまとめてゆく。
それが現在、資生堂ギャラリーで再開された、2月頃まで開催されていたのとは、
まったく別の、新しくなった「記憶の珍味」展だ。
来場者が各々のスマートフォンを使って解説を聞くスタイルであったり、
他の人が触れたものを一切触れずに想像力で補って愉しむスタイルは、
まさにpostコロナの体験型展示を感じさせる。

しかし、五感をゆさぶる作品を作り続けてきた諏訪さんの展覧会。
やはり、それだけだとどこか寂しい。
そんな中、始まったのが同じビルの10階にあるイタリアンレストラン「FARO」のコラボレーションメニューだ。
FAROといえば、「記憶の珍味」展が始まった直後の1月。まだパンデミック前のレセプションでフードを提供していた。1つ1つが視覚的にも美しく、最初は諏訪さんの作品だと思っていたが、実はこれが諏訪さんから大きなインスピレーションをもらっているというFAROのパティシエ加藤さんらの作品だった。ちゃんとお品書きがあり、展覧会の色彩にあわせたメニューに諏訪さんも感銘を受けていた。
今回の展覧会の準備にあたって、諏訪さんはギャラリーでの設営や試行錯誤で疲れると、この10階を訪れてFAROの人たちに癒してもらっていたという。

そのFAROが、ついに諏訪綾子さんの監修も受けつつ、展覧会コラボレーションのコースを始めたのだ。
昨夜がそのお披露目ということで、友人たちと訪れた。

五感を楽しませる諏訪さんとのコラボということで、プレゼンテーションからして面白く、テーブルには時折、「これは一体何なのだろう?」という謎のアイテムが運ばれてくる。
目で楽しむだけであったり、手に持って食感と香りを楽しむものであったり…
少しだけ展覧会のネタばらしをすると、新しい「記憶の珍味」展では、8種類用意された中から好みの香りを1つ選ぶのだが、コースの最後には下の展覧会での選択と連動したメニューも用意されている。
またコースは8品の構成で、それぞれの料理が、下の展覧会で用意された8種類の森の香りと呼応した料理になっており、料理が運ばれてくる前に諏訪さんが書いた、その香りにまつわるストーリーも配られる。

新「記憶の珍味」展で物足りなかった触覚や味覚、そして友達と一緒に愉しむという体験を補ってくれるコラボ企画となっている。会期は展覧会と同じで9月26日(土)まで。

実は昨日はこの展覧会と夕食に行く前に百周年の #明治神宮#神宮の杜芸術祝祭 で元文化庁長官の青柳 正規さんや明治神宮の今泉宜子さんから日本の森林資源が先進国の中ではもっとも豊かである話や、明治神宮が極めて未来を見据えた先進的な試みであるかについての話を聞いてきたところ。
レストランで紹介された森林系コンサルタントの方や、諏訪さんの森へと回帰していく気持ちの変化を聞きながら、コロナ後の社会のあり方について色々と考えさせられた。

神宮の杜芸術祝祭シンポジウムの話は、非常に中身が濃いだけでなく、世界に誇れる話として英語でも発信したい内容なので、少し時間を置いて改めて投稿したい。

ちなみに最後の、かなり密な写真は1月のレセプションの時のもの。


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2020/9/13

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