猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 3月11日 17時32分
はー…やっぱり思い出してしまうな。
福島の実家にいた父母は、まだあの頃健在で、その数年後にふたりそろってガンになるなんて夢にも思っていなかった。
連絡が取れたのは5日後だったかな。避難所から家に戻ったけれど、断水で母が一生懸命水汲みしていると。それからちょうど1ヶ月後あたりが私の誕生日だったんだけど、被災者のくせして救援物資をかき集めたものを誕生日プレゼントって送ってきた。
スーパーのチラシの裏に、でかでかと『お誕生日、おめでとう❣️救援物資です。被災者より』って書いてあって、笑い泣きしたっけ。
地震も原発事故も免れた父母はもういない。人生は闘いの連続だけれども、彼らは彼ららしく、この世を去っていった。
未だ2500人もの方が行方不明とは、信じがたい。あとかたもなく去っていってしまった愛する人を思い続ける気持ちは到底わかりえないのだけど、それでもこうして痛みに寄り添う気持ちが、きっとこの国には溢れているはずだ。
コーヒーを一杯呑めることの幸せが、どれほどの奇跡の上に成り立っているのか。私は、自分のてのひらにおさまるサイズで、ずっと考えている日。
#東京下町時間 #東日本大震災の日
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2020/3/11