猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 3月19日 18時57分
明日には帰国なんて、信じられないな。
帰る前に、彼となにか展覧会が観たいねと話していて、パリ中の展覧会をネットでチェックしてみたんだけど、最終的には私がメトロでポスターを見てからずっと心を離れないでいたデンマークの画家、ヴィルヘルム・ハンマースホイ(仏語での発音は、アメルショイ)を、ジャックマール・アンドレ美術館へ観に行きました。ここは、資産家のジャックマール・アンドレの個人コレクションで成り立つプライベート美術館。しかしオルセーやルーヴルに負けない名画があるのがまたフランスらしい。
全体に線を感じない、背景と主題の境界線が曖昧な絵。ところどころ焦点がびしっと合っていると思えば、肝心なモデルの顔はぼやけていたりと、やわらかな空気のたわみに、なぜか心がすっとほどけていく。19世紀末に書かれたハンマースホイの絵画たちは、恐ろしくモダンで、写真的な画角を見せる。代表作のひとつ、ソファーのある静物画は、斜めにとられた画角がまるでエドワード・ホッパーさながらで、ホッパーの展覧会も一緒に観ている私たちは、ほぼ同時に『ホッパー的!』と声をあげた。
しかしハンマースホイの黒は美しい。深遠な深い深いブルーの黒。うっとりと、そのシックな視点に浸る。久しぶりにツボにすっぽりと入る画家の絵が観れてサイコーでした。
長らく歴史の片隅で忘れられていたハンマースホイ。40点が一挙公開される、フランスでも初のハンマースホイの大規模な展覧会は、7月22日まで。この期間、パリに来られる方はぜひ♡
こちらの美術館は、サロン・ドゥ・テもステキよ😍
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2019/3/19