内沼晋太郎のインスタグラム(numabooks) - 9月11日 09時48分

Netflixの「ライトハウス」おもしろかった。同じく見た同世代の間で、とくに第3話のオードリー若林さんの「飽きた」発言が刺さっているけれど、ここで思い出すのは、若林さんが國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』に帯を寄せているという事実だ。

若林さんは「まさか哲学書で涙するとは思いませんでした」と書いている。時系列的にはもちろん帯のほうが先なので、本書を踏まえて「ライトハウス」を見ると趣き深いものがあるので、刺さった人にはぜひ手に取ってみてほしい。

また逆に『暇と退屈の倫理学』を読んで面白かった人には、お笑いと音楽の第一線で活躍する２人の「暇と退屈」という、普段あまり垣間見ることのできないものが映されている面白さが「ライトハウス」にはあるので、こちらもぜひ。

芸能界における若林さん星野さんの理解されにくい環世界、武道館からドームへと上を目指すことと〈物を受け取ること〉、などなど……星野源さんの「ダンスを習いませんか」という問いかけには、結局〈人間であること〉を楽しむことで〈動物になること〉を待ち構えるという、本書の結論のようなあり方で生きていくしかないんだな、としみじみするものがあった。

#lighthouse #Netfilix #若林正恭 #星野源 #國分功一郎 #暇と退屈の倫理学

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