INSIDE FUJINGAHOさんのインスタグラム写真 - (INSIDE FUJINGAHOInstagram)「五月晴れの気持ちいいお天気ですが、今日は家に籠って、朝9時からずっとこちらを聴いています。 3月28日にご逝去された、坂本龍一さんの追悼特番『J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL A TRIBUTE TO RYUICHI SAKAMOTO』。本日朝9時から17時55分まで、9時間にわたりオンエアされています。 https://www.j-wave.co.jp/holiday/20230505/  坂本さんが旅立ってからはや1カ月…。この4月はなんだかいつもより長い1カ月に感じました。 まだまだ心と頭の整理はつかず、こうして、これまでと同じように坂本さんの音楽に触れたり、ラジオの対談やTVインタビューなど残された肉声を聞いていると、この世にもういらっしゃらないということがどこかまだ信じられない気持ちです。 番組冒頭ではかつてのYMOのお三方の放談も放送され、ほっこりして心和むものでしたが、そのうちのおふたりがもういらっしゃらないと思うと、やはりなんともいえない寂寥感がこみあげてきます。  私が坂本さんと最後にメッセージのやりとりをしたのは、3月5日の「Radio Sakamoto」の最終回の放送を聴いたあとでした。 私はずっと、それこそ20年、「Radio Sakamoto」を欠かさず聴いてきましたが、この最終回の最後にかかった教授のプレイリストは美しくも悲しい曲ばかりで、泣けて泣けて……。 シャルル・アズナブールの「Hier encore(帰り来ぬ青春)」や、バート・バカラックの「Make It Easy On Yourself(涙でさようなら)」など、まるで坂本さんからの別れの挨拶のようにも感じられて、放送終了後、教授に、 「プレイリストが全曲泣ける曲ばかりで、悲しすぎました…」とメッセージを送ったところ、ご本人から、 「僕が長年好きな“泣ける”曲を畳かけてみました。で、オンエアーを聴いたら自分も泣いてしまいました」とのお返事が……。 それを読んで、また泣いてしまいました。  その最後のプレイリストは、こちらのサイトから、Spotifyで今も聞くことができます。 https://www.j-wave.co.jp/.../radiosakamoto/program/top.htm  一昨年、『婦人画報』2022年3月号で闘病中の坂本さんにインタビューをした際、「音楽を聴いて号泣してしまうときはどういうお気持ちなのでしょうか?」という問いに対し、こんなことをおっしゃっていました。  「僕にとって音楽は知的な挑戦の対象だったり、冒険だったりするんですけど、一方で自分の“ゆりかご”みたいなものでもあるんですよ。ゆりかご系の音楽には感情が揺さぶられます。挑戦的な音楽は体力も知力も充分なときでないと聴けないんだけれど、体力がないときにゆりかご系を聴くと赤ちゃんになっちゃうというか、お母さんに抱っこしてもらって頭を撫でてもらうような、そういう感覚に近いものですね」 ご自身の音楽では「ゆりかごは目指していない」とはっきりおっしゃっていて、例えば、西洋音楽の演歌のようなシューベルトの音楽は嫌い、とも語っていた坂本さんですが、ここ1年くらいの「Radio Sakamoto」のプレイリストでかかる曲は、ずっとゆりかご系だったな……。  そんなことも思い出しながら、今日は坂本さんの音楽に浸りたいと思います。 坂本さんはそのとき、「前衛的でかつ心に刺さるものがある音楽というのはあらためてすごいと思う。武満徹さんの音楽は前衛的でもあるけど、ちゃんとゆりかごがありますね」と語っていらっしゃいましたが、私にとって、坂本さんの音楽はずっとずっと以前から、「前衛的でかつ心に刺さる、ゆりかごがちゃんとある音楽」でした。 これからもずっと、その“ゆりかご”を私は愛し、聴き続けていきます。(編集T)  *写真は私が坂本さんのポートレイトの中でも最も好きな一枚。『婦人画報』2016年6月号「健康と音楽」の際にNYのご自宅で撮影されたもの。 撮影=zakkubalan  #坂本龍一 #RyuichiSakamoto #JWAVE #J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL A TRIBUTE TO RYUICHI SAKAMOTO #耳の記憶 #坂本図書 #婦人画報プレミアム」5月5日 13時16分 - fujingahojp

INSIDE FUJINGAHOのインスタグラム(fujingahojp) - 5月5日 13時16分


五月晴れの気持ちいいお天気ですが、今日は家に籠って、朝9時からずっとこちらを聴いています。
3月28日にご逝去された、坂本龍一さんの追悼特番『J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL A TRIBUTE TO RYUICHI SAKAMOTO』。本日朝9時から17時55分まで、9時間にわたりオンエアされています。
https://www.j-wave.co.jp/holiday/20230505/

坂本さんが旅立ってからはや1カ月…。この4月はなんだかいつもより長い1カ月に感じました。
まだまだ心と頭の整理はつかず、こうして、これまでと同じように坂本さんの音楽に触れたり、ラジオの対談やTVインタビューなど残された肉声を聞いていると、この世にもういらっしゃらないということがどこかまだ信じられない気持ちです。
番組冒頭ではかつてのYMOのお三方の放談も放送され、ほっこりして心和むものでしたが、そのうちのおふたりがもういらっしゃらないと思うと、やはりなんともいえない寂寥感がこみあげてきます。

私が坂本さんと最後にメッセージのやりとりをしたのは、3月5日の「Radio Sakamoto」の最終回の放送を聴いたあとでした。
私はずっと、それこそ20年、「Radio Sakamoto」を欠かさず聴いてきましたが、この最終回の最後にかかった教授のプレイリストは美しくも悲しい曲ばかりで、泣けて泣けて……。
シャルル・アズナブールの「Hier encore(帰り来ぬ青春)」や、バート・バカラックの「Make It Easy On Yourself(涙でさようなら)」など、まるで坂本さんからの別れの挨拶のようにも感じられて、放送終了後、教授に、
「プレイリストが全曲泣ける曲ばかりで、悲しすぎました…」とメッセージを送ったところ、ご本人から、
「僕が長年好きな“泣ける”曲を畳かけてみました。で、オンエアーを聴いたら自分も泣いてしまいました」とのお返事が……。
それを読んで、また泣いてしまいました。

その最後のプレイリストは、こちらのサイトから、Spotifyで今も聞くことができます。
https://www.j-wave.co.jp/.../radiosakamoto/program/top.htm

一昨年、『婦人画報』2022年3月号で闘病中の坂本さんにインタビューをした際、「音楽を聴いて号泣してしまうときはどういうお気持ちなのでしょうか?」という問いに対し、こんなことをおっしゃっていました。

「僕にとって音楽は知的な挑戦の対象だったり、冒険だったりするんですけど、一方で自分の“ゆりかご”みたいなものでもあるんですよ。ゆりかご系の音楽には感情が揺さぶられます。挑戦的な音楽は体力も知力も充分なときでないと聴けないんだけれど、体力がないときにゆりかご系を聴くと赤ちゃんになっちゃうというか、お母さんに抱っこしてもらって頭を撫でてもらうような、そういう感覚に近いものですね」
ご自身の音楽では「ゆりかごは目指していない」とはっきりおっしゃっていて、例えば、西洋音楽の演歌のようなシューベルトの音楽は嫌い、とも語っていた坂本さんですが、ここ1年くらいの「Radio Sakamoto」のプレイリストでかかる曲は、ずっとゆりかご系だったな……。

そんなことも思い出しながら、今日は坂本さんの音楽に浸りたいと思います。
坂本さんはそのとき、「前衛的でかつ心に刺さるものがある音楽というのはあらためてすごいと思う。武満徹さんの音楽は前衛的でもあるけど、ちゃんとゆりかごがありますね」と語っていらっしゃいましたが、私にとって、坂本さんの音楽はずっとずっと以前から、「前衛的でかつ心に刺さる、ゆりかごがちゃんとある音楽」でした。
これからもずっと、その“ゆりかご”を私は愛し、聴き続けていきます。(編集T)

*写真は私が坂本さんのポートレイトの中でも最も好きな一枚。『婦人画報』2016年6月号「健康と音楽」の際にNYのご自宅で撮影されたもの。
撮影=zakkubalan

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2023/5/5

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