猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 4月5日 16時09分

三途の川からだいぶ引き返してきたつもりでも、なぜか道が弧を描いているようで、気がつくとまた川岸に佇んでいる。

そのまま成城石井へ行くと、陳列棚のジャムが、賽の河原の積み石に見えるから要注意だ。

先日、病院で検査を受けた。実は、イオの病が発覚してからずっと、イオの腫瘍ができた場所と同じ、左顎の痛みに悩まされていた。おそらく、あまりにも彼女の痛みを想像しすぎたゆえに、リンクしちゃってるんだろうな〜…とは思っていたのだけど、念のために耳鼻咽喉科で触診とスコープによる検査をしてもらったのだ。結果は異常なし。

極度のストレスによって脊髄のコンディションはむろんメタメタになり、その影響も否めない。それで念のためにCT検査も受けて、そちらは結果待ちとなっている。神経と精神は双子のようなもので、どちらかを極端に傷めると、とたんに片方へも影響が出るのだそう。

先日〝共感疼痛〟という言葉を知った。まさに今の私だった。よく、大切な存在が病になって苦しむ姿を見ると「代われるものなら代わってやりたい」と言うけど、私も強く、とても強く、そう思っていた。

ガンが顎の骨を溶かす痛みとはなんぞやと。チキショー！ぜんぶ移れ！私に移れ‼︎ 頼むからそんな残酷な痛み、イオに与えないでやってくれって。　

神さまが願いを叶えてくれて、多少なりともイオの痛みが、本当に私へ移っていたならいいと思う。

耳鼻咽喉科の先生が私に尋ねた。「その方（猫とは言っていない）がお亡くなりになってから、痛みの変化はありましたか。」

「はい、完全ではありませんが、かなり和らいできたことは確かです。」

photo: @sekimegumi

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