Taku Takahashiのインスタグラム(takudj) - 10月17日 02時36分

アナログレコードからのサンプリング

バファリンの半分はやさしさでできているように、私の曲の半分はアナログレコードのサンプリングでできている。。。。

いや、やっぱ今のは無しで（笑）。

でも、実際、僕の作る曲はアナログレコードのサンプリングから味が出ているような気がする。業界で上ネタと呼んでいるんだけど、ドラムでもなく、メインのサウンドでなく、なんていうか、ご飯でいうふりかけみたいなもの。

よくやるのは、出来ている曲の上に同時でレコードを流して、たまに合う瞬間を探す。これを根気よくやり続けていると奇跡が起こる。例えば『Lotta Love』はピアノリフが印象的なのかもしれないけど、ビートが始まったらイージーリスニングから引っ張ってきたループ音が入ってたり。音楽的ウマミがたされる。

逆に上ネタだけでなくメインで使う時もある。それの代表的な作品は『I Wanna Be Down』。あの曲は10曲くらいの曲の細かい部分をサンプリングして１つのループに仕上げている。ジャンルもボサノバ、90’sR&B、ロック、イージーリスニングなどなど。加工をすると、まるで魔法がかかったかのように、古い曲でも未来的なサウンドになってしまう。

何が言いたいかというと、どの曲も偶然から生まれる僕的の「奇跡」が毎回作品に反映されていく。なので「似たようなものを作ってください」というリクエストがいちばん難しい。

最近ではYouTubeからネタを探すこともできたりして便利なんだけど、針を落として取り込むと何故か味が変わってくる。めんどくさい作業なんだけど、このめんどくささは僕の曲にとっては凄く大切なこと。

棚はXLIIくんからプレゼントしてもらいました。シリくん、ありがとう！

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