原田佳代子（ミス國學院No.3）のインスタグラム(h.kacon) - 10月11日 19時21分

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第一期/二日目
【世界に愛される日本文化 浮世絵】-牧野健太郎先生

江戸時代に庶民の間で大流行した"浮世絵"
浮世絵の｢浮世｣とは、｢現在｣という意味です。
そのため、浮世絵にはかつての人々の暮らしぶりや知恵が正確に描かれており、江戸の歴史を今に伝える貴重な資料となっています。

そしてそんな浮世絵は、日本ではなく海外でその価値が最初に評価され、今では世界中で愛される日本の伝統芸術の一つとなりました。


▼牧野健太郎先生は日本で浮世絵のデジタル化を主導した人物であり、今回の講義では、デジタル化したことよって可能となった部分拡大によって江戸の暮らしぶりを細部まで覗き見る事が出来ました。

ここでは2つの作品をご紹介します！

◼️葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』
世界では『ザ・グレート・ウェーブ』と呼ばれている、1番有名な浮世絵です。
大波の激しい飛沫を、無数の白点で表現している力強い作品です。この大波が立っているのは｢神奈川宿の沖｣。今の横浜沖の江戸湾です。中央には百キロ程離れた富士山も描かれていて、その手前には超高速運搬船｢押送り船｣が描かれています。この船が向かうのは江戸。房総沖で取れた魚を市場に納品すべく、8人の漕ぎ手が必死になっているのが絵からも伝わってきます。

◼️歌川広重『東海道五拾三次 日本橋 朝之景』
舞台となったのは五街道の起点、江戸で最も重要な場所、日本橋です。江戸での参勤を終えた大名達が本国へお戻りになる大名行列の様子が描かれています。この行列、毛槍を2本立てていることから、三万石以上の大名ということが分かります。
時間はおそらく朝4時頃だというから、みんな眠たそうだなと思いながら見てしまいました(笑)
この絵からは他にも、市場から帰る魚屋や野菜屋など、庶民の暮らしを覗くことができます。


日本史の授業では学べないリアルな江戸の人々の姿を、色鮮やかな浮世絵を通して知ることで、江戸時代の人々をより身近に感じる事が出来る楽しい授業でした。




原田佳代子

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