原田佳代子(ミス國學院No.3)さんのインスタグラム写真 - (原田佳代子(ミス國學院No.3)Instagram)「. 第一期/一日目 【現代アートの世界】-森美術館館長 南條史生先生  一日目の午後は六本木の森美術館に足を運び、 現在開催されている『STARS展』を鑑賞致しました。 鑑賞後は、世界を代表するキュレーターでもあり森美術館前館長でもある南條史生先生にご講演頂きました。  『STARS展』は、現代アートの分野で国内外から高い評価を得る日本を代表する6名のアーティストの作品を、初期作品と最新作をつなぐ形で展示し、国際的評価されるまでの活動の軌跡を辿る展覧会です。   まず最初に、〈現代美術とは一体何なのか?〉 この問いに対して南條先生は、 "現代美術には定義がない"とお答えになられました。  デジタル系のテクノロジーやバイオテクノロジーを用いた作品など、時代と共に芸術は新しくなり、何をアートと定義するかはキュレーターである南條先生も明確には言い表せないようです。 しかしながら、それらの現代美術に共通している要素は、 現代的な問題,事象,スピリット,感情を扱っているという点。  一見何を表現しているのか分からない難解な作品が多い現代美術ですが、 「この作品はなぜ評価されているのだろう。」 「作者は何を表したかったのだろう。」 と、作品に対して観る者も思考を巡らせるという点は、 従来の受動的なアートの見方とは違い面白いなと感じました。  これこそが南條先生の 「現代美術とは、観る人の人生や経験によって見方が変わるもの」 という言葉の意味であり、 現代美術の面白さなのではないかと思います。   ここからは『STARS展』で印象的だった作品をいくつかご紹介させて頂きます。 皆さんも是非ご自身の見方で作品をご覧になってみて下さい!  ①李禹煥《関係項》1969/1982年 李禹煥さんは、日本の高度経済成長期、大量生産による弊害が顕在化していく中で「作ることをできるだけ控え、作らない」作品を追求しています。 この作品も、ガラスの板の上に1tの岩を落としてこの場でヒビを作って作品にしているそう。 工業製品であるガラスと、自然物である岩の衝突。 人間の大量生産によって、保たれてきた豊かな自然界のバランスが崩れつつある。そんな時代背景を感じました。  ②李禹煥《関係項-不協和音》2004/2020年 2本の棒のうち1本は石に乗っていて、もう1本は転がっている。なんだか違和感を覚えるこの作品は、まさにタイトル通り不協和音だと思いました。 そして李禹煥さんの展示スペースは、他とは違い一面に砂利が敷いてあり、まるで日本庭園を連想させるような静寂があります。その空間含めて全てが関係し合って一つの作品になっているような不思議な感覚でした。  ③草間彌生《ピンクボート》1992年 水玉模様や網目模様や突起の繰り返しによる作品で知られている草間彌生さんの作品。これらのイメージは幼少期から見えている幻覚や幻聴から来ているそうです。 御自身の幼少期のトラウマからくる心理的抑圧からの救済として、アートによって自己消去をする。それが草間彌生さんのアートであるというだけあって、作品から感じられるパワーはとても強く、見る人によっては気分が悪くなってしまうかもしれません。  ④草間彌生《No.A》1959年 ニューヨークに渡った2年後に発表したこちらの作品はかなり貴重なものだということで、拝見出来てとても嬉しかったです。 実は私は、母の影響で草間彌生さんの作品展には何度も足を運んでいます。そのため、草間彌生さんが表現する世界観に触れると心地良く、今回の展覧会でも気付けば長居してしまっていました。  ⑤ 奈良美智《Miss Moonlight》2020年 奈良美智さんといえば、不思議な雰囲気を持つ子供の絵のイメージ。少し怖い印象を持ってしまい、正直好んで見た事がありませんでした。 しかし、今回展示されていた新作で描かれている少女は、無垢で柔らかく、祈りを捧げるかのような姿がとても印象的でした。  ⑥ 杉本博司《シロクマ》1976年 今回の展示では唯一の、写真を用いて作品を作るアーティストです。 この作品は、杉本博司さんがニューヨークの自然史博物館でシロクマの剥製を見た際、本当は生きているかのような錯覚に陥り、その錯覚を他の人とも共有する為に作ったものだそうです。 生きているのか死んでいるのか。 生と死について考えさせられる強いエネルギーのある作品でした。  ⑦ 宮島達男《「時の海—東北」(2020 東京)》2020年 この作品は、東日本大震災犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願った作品で、コバルトブルーやエメラルドグリーンの色は海をイメージしています。 1から9までの数字をカウントした後一度暗転するLEDカウンター。これは死を意味しており、生と死が繰り返されること(輪廻転生)が表現されています。 「あのとき(3月11日)に会いにいくための作品になってほしい」という宮島達男さんの言葉はとても印象的でした。                          原田佳代子  #2021ミス日本ファイナリスト #森美術館 #stars展」10月10日 1時09分 - h.kacon

原田佳代子(ミス國學院No.3)のインスタグラム(h.kacon) - 10月10日 01時09分


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第一期/一日目
【現代アートの世界】-森美術館館長 南條史生先生

一日目の午後は六本木の森美術館に足を運び、
現在開催されている『STARS展』を鑑賞致しました。
鑑賞後は、世界を代表するキュレーターでもあり森美術館前館長でもある南條史生先生にご講演頂きました。

『STARS展』は、現代アートの分野で国内外から高い評価を得る日本を代表する6名のアーティストの作品を、初期作品と最新作をつなぐ形で展示し、国際的評価されるまでの活動の軌跡を辿る展覧会です。


まず最初に、〈現代美術とは一体何なのか?〉
この問いに対して南條先生は、
"現代美術には定義がない"とお答えになられました。

デジタル系のテクノロジーやバイオテクノロジーを用いた作品など、時代と共に芸術は新しくなり、何をアートと定義するかはキュレーターである南條先生も明確には言い表せないようです。
しかしながら、それらの現代美術に共通している要素は、
現代的な問題,事象,スピリット,感情を扱っているという点。

一見何を表現しているのか分からない難解な作品が多い現代美術ですが、
「この作品はなぜ評価されているのだろう。」
「作者は何を表したかったのだろう。」
と、作品に対して観る者も思考を巡らせるという点は、
従来の受動的なアートの見方とは違い面白いなと感じました。

これこそが南條先生の
「現代美術とは、観る人の人生や経験によって見方が変わるもの」
という言葉の意味であり、
現代美術の面白さなのではないかと思います。


ここからは『STARS展』で印象的だった作品をいくつかご紹介させて頂きます。
皆さんも是非ご自身の見方で作品をご覧になってみて下さい!

①李禹煥《関係項》1969/1982年
李禹煥さんは、日本の高度経済成長期、大量生産による弊害が顕在化していく中で「作ることをできるだけ控え、作らない」作品を追求しています。
この作品も、ガラスの板の上に1tの岩を落としてこの場でヒビを作って作品にしているそう。
工業製品であるガラスと、自然物である岩の衝突。
人間の大量生産によって、保たれてきた豊かな自然界のバランスが崩れつつある。そんな時代背景を感じました。

②李禹煥《関係項-不協和音》2004/2020年
2本の棒のうち1本は石に乗っていて、もう1本は転がっている。なんだか違和感を覚えるこの作品は、まさにタイトル通り不協和音だと思いました。
そして李禹煥さんの展示スペースは、他とは違い一面に砂利が敷いてあり、まるで日本庭園を連想させるような静寂があります。その空間含めて全てが関係し合って一つの作品になっているような不思議な感覚でした。

③草間彌生《ピンクボート》1992年
水玉模様や網目模様や突起の繰り返しによる作品で知られている草間彌生さんの作品。これらのイメージは幼少期から見えている幻覚や幻聴から来ているそうです。
御自身の幼少期のトラウマからくる心理的抑圧からの救済として、アートによって自己消去をする。それが草間彌生さんのアートであるというだけあって、作品から感じられるパワーはとても強く、見る人によっては気分が悪くなってしまうかもしれません。

④草間彌生《No.A》1959年
ニューヨークに渡った2年後に発表したこちらの作品はかなり貴重なものだということで、拝見出来てとても嬉しかったです。
実は私は、母の影響で草間彌生さんの作品展には何度も足を運んでいます。そのため、草間彌生さんが表現する世界観に触れると心地良く、今回の展覧会でも気付けば長居してしまっていました。

⑤ 奈良美智《Miss Moonlight》2020年
奈良美智さんといえば、不思議な雰囲気を持つ子供の絵のイメージ。少し怖い印象を持ってしまい、正直好んで見た事がありませんでした。
しかし、今回展示されていた新作で描かれている少女は、無垢で柔らかく、祈りを捧げるかのような姿がとても印象的でした。

⑥ 杉本博司《シロクマ》1976年
今回の展示では唯一の、写真を用いて作品を作るアーティストです。
この作品は、杉本博司さんがニューヨークの自然史博物館でシロクマの剥製を見た際、本当は生きているかのような錯覚に陥り、その錯覚を他の人とも共有する為に作ったものだそうです。
生きているのか死んでいるのか。
生と死について考えさせられる強いエネルギーのある作品でした。

⑦ 宮島達男《「時の海—東北」(2020 東京)》2020年
この作品は、東日本大震災犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願った作品で、コバルトブルーやエメラルドグリーンの色は海をイメージしています。
1から9までの数字をカウントした後一度暗転するLEDカウンター。これは死を意味しており、生と死が繰り返されること(輪廻転生)が表現されています。
「あのとき(3月11日)に会いにいくための作品になってほしい」という宮島達男さんの言葉はとても印象的でした。


                       原田佳代子

#2021ミス日本ファイナリスト #森美術館 #stars展


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2020/10/10

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