松本翔さんのインスタグラム写真 - (松本翔Instagram)「『僕はメンタル強くない！』昨日から、こういう言葉って挫折したけど、今は成功して活躍してます！っていうアスリートや成功してる人が本やメンタル術として書いたりすると思うんです。僕のように、苦しい時を常に走ってきたからこそまだそこでも上を目指して現役で戦うぞ。って目線と心しか得られないものもあるかなってちょっと思うので様々な方に届いたら嬉しいです。色んな言葉や思いを口にすることで「メンタル強い」「自分をしっかり持ってる」と、よく言われたりしますが、僕は逆なんです。僕自身、メンタルが強いと思ったことはないです。男3兄弟の次男の僕は小さい頃から父親が単身赴任で家にいない時間も多く平日は母親が育ち盛りの3人のサッカー男子をみてそれも全員B型です。もう、てんやわんやですよね。なのでよく一人立ちが早いと言われる次男。その僕が気付かぬ内に家事や手伝いをしていました。ただ、今思っても、やらされてるとかなくて特に褒められもしない事が好きな自分もいました。好きなんですよね。単純に意味もないことも。プロになり、壁にぶち当たり、サッカーが怖くなる。監督やコーチの言葉が痛く突き刺さりチームメイトの指示や言葉を跳ね返すほどの実力やメンタルが無く、全て受け止めていました。ただ若い頃の僕は「試合に出てない自分の意見は通らない」「出てる選手の細かい言葉の方が信憑系がある」という風にも思ってしまうことが多く調子が良い時は、経験者は分かると思いますが身体も動いて言葉も伝えられて良い循環になります。でも、負のスパイラルにハマっていくといつしか自分の意見や言葉を主張出来ない弱さに。これは完全に僕自身の弱さです。なんで自分の武器や強みをちゃんと発揮せず色々聞いたり、修正改善が出来なかったのかメンタルが弱いし、そこが弱くても、それを補うサッカーでの実力で取り戻せなかったのも事実です。上に這い上がる選手や活躍できる選手トップレベルで戦ってる選手はメンタルが強いです。メンタルというよりかはちゃんと自分を持って、自分を出せる能力がある。一つ一つの技術や能力では負けてないけど自分が今この現状にいるということもその答えです。だから僕は、今ではだいぶ良くなりましたが練習で若い子やチームメイトに対して自分の意見を強く通したり怒ったりしませんでした。これはハッキリ言います。良くないことです。でも、この数年で変わり始めて伝えるとかは伝え、聞かれたら答える。試合に出れない時が多いと意見に強さはないけど「俺だったら主力組をこう攻略する」ってチームの強み弱みを誰よりも考える事もできました。それでも、まだ言葉より行動なタイプです。幸い、ユナイテッドにはJリーグ経験者やサッカー脳が高い選手もいれば良くも悪くも強く厳しく我が強い選手もいます。それは僕があらゆるチームを移籍する中で年上の選手たちの言葉以上の姿を見たからです。僕は数年前までサッカーだけでなく、私生活でも感情表現することが少し苦手にもなってしまい自分の欲を殺すのにストレスも全く無くて。「自分持ってる」と思われているけれどもちろん大切な部分や自分の根底は0か100なので嫌なことは嫌ですし、ハッキリはしてます。ただストレスにもならなくてむしろ心地よいんです。育った環境も周りの目線も言われてきた事も「ちゃんとしてるよね！」って言われてたことで、意識しなくても『松本翔はこうでなきゃいけない』という、作られた松本翔でもいました。でも、高知に来て、高知の人柄に触れ、環境が変わり自分の全てをリセットして、一旦自分をさらけ出して始めた高知生活で、高知の人と全てがハマりました。昇格した時に、何か報われたような感覚で 27年分の涙が自分の想像以上に流れ出てきました。何十分で泣き続けていたのだろうかと。「自分に嘘ついてきたんだなー」って。ちゃんと自分の意思を持ちつつサッカーと向き合い、貪欲に上を目指すべきだと。今悩んでる学生や若い子たちにも伝えたい。自分を見失わずに、志と意志は大切にしてほしい。僕のようにならずに、成功してほしい。でも、ちゃんと受け入れ、考え、返す事も大切です。上に行く選手に大きな差は無い。あるとするならば「常に自分の強みを出せる目に見えない力。」これを出せるよう挑戦し続けてほしい。ただ僕も負けない。最高に今サッカー楽しいから。必ずチームで上を目指して、Jに行きたいからね。 2日連続で長い文章すいません。色々書きたい話したい人なんですかね。明日からまた #松本食堂に戻ります！これからも、ずっとこの先も松本翔と高知ユナイテッドSCをよろしくお願いします。 2020.10.5」10月5日 18時43分