The Fashion Postのインスタグラム(tfpjp) - 8月25日 19時51分
#portraits Olivia Wilde
『「期待を超えることを楽しむ」新たな扉を開く、監督・オリヴィア・ワイルドの人間力』
—作中では、個性豊かでコミカルなハイスクールライフが描かれているのですが、その中でも突然ハッとさせられるような瞬間も多く、そのメリハリが印象的でした。どのようなことを意識されて演出されたのでしょうか。
以前から、観客にとってのエモーショナルな体験になるような作品をつくってみたいと思っていました。だから、本作でも観客に対して上から目線にはなりたくなかったし、気持ちのうえでの繋がりを映画を通して持ってもらえるように、常に観客の感情がどのように動くだろうかと考えながらつくっていきました。特に編集段階では、観客に感情を押し付けるのではなく、自然にどういう風に感じるのかということを常に意識しました。
観る人には、ある意味、居心地のいいようなパーソナルなものとして感じて欲しいですね。鑑賞後に、これは友達と観たいなと思ってくれるような。そのくらい、自分や友人の姿を本作に見出してくれるようなものにしたかったんです。実際にこの映画を観た人から、友達と一緒に観に行ったり、観た後に友達に電話したという話を聞けたのが一番嬉しかったです。だって、それはみんながこの作品を、パーソナルなものとして受け取ってくれたということですから。
—劇中の彼女たちのように、子供から大人へと駆け足で成長してしまうような、自身の常識を覆された体験などはありましたか?
高校時代の私は、キャスティングのアシスタントとして仕事を経て、役者になることが夢でした。卒業後はニューヨークで演劇を学ぶと決めていたのですが、その前に一年間ギャップイヤーをとって、思い切ってロサンゼルスに引っ越したんです。自分のことを、エイミーと同じように、頭もそこそこ良くて、いろんなことをわかっている利口な人間だと思っていました。でも実際は “クルーレス (ダサい、イケてない)”。業界のことはもちろん、ロスのことも何も知りませんでした。
わからないことばかりだし、馴染みのない環境に身をおいたことで、自分の無知さがはっきりと感じられて、謙虚な気持ちにさせられましたね。人生や他の人について、こんなにも知らなかったのかと思い、そこから、人をこうだと決めつける、そういう考え方が間違っていると学びました。
とはいえ、人はすぐ他人のことを裁きたがるし、そうすることで何か社会的な枠にはまるから、安心できるんですよね。他人にレッテルを貼ることで、人生に何となく秩序をもたせるようなことをしているんだと思うんです。でも、そういう秩序をもたせたいという気持ちって、実は自分が不安だから思ってしまうことなんですよね。
歳を重ねると、オープンなマインドを持つことを学ぶし、全ての出会いには発見があって、そして、いろいろなことを経験して知っていくことで、人を裁く気持ちを捨てていくことができるようになる気がします。
この映画を観た後にはそういった気持ちを持って欲しいと思っています。観た後に、例えば今までこういう風に人をみていたり、裁いてしまったかもしれない。人だけではなくて、ライフスタイルとか生き方、その人の環境についても、もしかしたら、自分はそもそも何もわかっていなかったのかもしれない、知らなかったんじゃないかと感じて欲しいなって。何も知らないという場所に立つということは、自分にとっていいことだと思うんです。
nterview & text: Mikiko Ichitani
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2020/8/25