偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 8月4日 15時00分
【7月の新刊】戦争は、あの若い、いちばんいい時期を奪ってしまった----『完司さんの戦争』(越智典子 文/コルシカ 漫画・絵)
絵本や読みもの・科学絵本・翻訳など幅広く手掛ける越智典子さんが、ひょんなことから出会った、完司さん。戦時中の体験をぽつぽつと聞くうちに話にひきこまれ、この評伝ができました。
1922年に新潟で生まれた完司少年は、外国にあこがれ、満州で働くことを選びます。しかし、楽しかった満州でのくらしは、召集令状によって終わりをつげます。戦地であるグアムでの攻撃で左足を失った後、米軍の上陸により、完司さんはジャングルの中でひとり生きていかなければなりませんでした……。
持ち前のポジティブさと聡明さで、ジャングルの中で生き抜いていく姿は、まるで冒険記のよう。そんなサバイバル生活やその後の捕虜生活のことを「楽しかったこともあった」とひょうひょうと語る完司さんでしたが、最後にふと、こうもらします。
「戦争は、あの若い、いちばんいい時期を奪ってしまったのですよ。今ほしいものがあるとしたら、若さです。あの体力と機敏さがあったら、あれもこれもするのに、と思いますよ。」
好むと好まざるとにかかわらず、不条理にみながまきこまれる。そんな戦争の時代を生き抜いた、ひとりの青年のお話です。
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2020/8/4