偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 11月27日 12時00分
必要だったのは、誰かからのやさしい言葉––––生誕130年浜田広介童話
【今週のおすすめ】『りゅうのめのなみだ』(浜田広介 文/いわさきちひろ 絵)
何かをきっかけに周囲に怒りを抱き、毛を逆立てていたとき、誰かのただただやさしい言葉で、複雑に絡んだ気持ちがほどけた経験はありませんか。
『りゅうのめのなみだ』(浜田広介 文/いわさきちひろ 絵)は「おそろしいもの」として人々から敬遠されていた竜と、竜に唯一心を寄せた子どもとの出会いを描いた、浜田広介童話の名作です。
浜田広介さんは、この作品のあとがきで「まことの愛には、そのうらづけに勇気があるということを、この作は意味していましょう。(中略)一つの善意が、つぎの善意をうんでいくアカシ(証明)を、この作は語っているとも言えましょう」と書いています。
本作は、1925年に最初に書かれたものを、1965年に絵本化したものです。物語の誕生から実に100年近くたっていますが、このメッセージは、まったく色褪せることなく、物語をとおして、わたしたちに響いてきます。
子どもは竜に、「ぼくは おまえさんを にくみは しない。いじめは しない。もしも だれかが、かかって きたら、いつだって、かばって あげる」、という言葉をかけます。
さまざまな噂や情報が飛び交うなかで、それらに惑わされずに、それぞれの人を尊重し、やさしさを持って接すること。それは、ひとつの主張であり、とても勇気のいることですが、やさしさのバトンはきっとこの物語のように、周りへ、世界へ、手渡されていくはずです。
竜とふしぎな子ども、それぞれの立場や気持ちを想像しながら読みたい絵本。人間が生きる上で大事なことを伝えてくれる物語を、いわさきちひろのやさしく、カラフルな絵が彩ります。ぜひお子さんといっしょに読んでみてくださいね。
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2023/11/27