森美術館さんのインスタグラム写真 - (森美術館Instagram)「🍴 ARTISTS COOKBOOK BY MAM レシピ#11 ライアン・ガンダー「糖蜜入り紅茶ブレッドのフレッシュ・クリームとキャビア乗せ、ブラッディ・マリー・チェリー・トマトのセロリソルト添え、レタス・シャンパン・キャビア・スープ」。良ければ「ダーク・レディー・ストーミー・グレイ」（カクテル）と一緒に。現在地：サフォーク（英国）イギリスのコンセプチュアル・アーティスト、ライアン・ガンダー。丹念なリサーチから生まれる作品のコンセプトやストーリーが想像力を掻き立てます。このレシピも建築家エルノ・ゴールドフィンガーが自邸で開いていた夜会の様子を豊かに想像させます。今回は、写真ではなくライアンのドローイング。色は娘さんが塗ってくれました。ゴールドフィンガー自邸も彼の当時の暮らしぶりをそのまま残しているようです。 https://youtu.be/KpwvqvhOiAk • 料理にまつわるストーリー 1940年代、ロンドンの「ウィローロード2番地（2 Willow Road）」で繰り広げられた夜会にインスパイアされた料理です。数年前、私がヒーローと崇めるモダニスト建築家、エルノ・ゴールドフィンガーの旧邸、ロンドンの「ウィローロード2番地（2 Willow Road）」（現在ではナショナル・トラストによって運営管理されているミュージアム）での展覧会企画を依頼されました。ゴールドフィンガーのアーカイブを調査したところ、1940年代に、彼とその妻ウルスラ・ブラックウェルは、マックス・エルンスト、リー・ミラー、ブリジット・ライリーなどの自由奔放なアーティストたちとの親交が深かったことがわかりました。夜会では、ウルスラがを黒パンのキャビア添え、ラム酒、そして冷たいお茶で客をもてなしたと言い伝えられています。これらのレシピは、彼らの夜会メニューを想像して私がアレンジを加えたもので、チャーリー・パーカーやジュリエット・グレコを聴きながら楽しむのが最高だと思います。 • レシピ糖蜜入り紅茶ブレッド 1. オーブンを170°C（335°F）で予熱。 2. 紅茶、バター、三温糖とドライフルーツを小鍋に入れ、ドライフルーツがぷっくりしてくるまで弱火で15分ほど煮立てる。煮立ったら冷まし、冷めたら薄力粉と卵、そしてスパイスとシナモンと合わせ、混ぜる。 3. 底に油が薄く塗ってある、直径10センチ（8インチ）程度のケーキ用丸型に、このよく混ざった生地を流し込み、予熱したオーブンに入れ、きちんと火が通るまで2時間ほど焼く。焼きあがったら、オーブンから出して冷ます。 4. サーブ時にバターを添えてもOK。ブラッディ・マリー・チェリー・トマト 1. 爪楊枝を使って、それぞれのトマトにいくつか穴を開ける。 2. ボウルに、ウォッカ、シェリー酒、ウスターソース、タバスコ、ホースラディッシュとタイムを入れて混ぜる。 3. 穴あきトマトを大きめの瓶に入れ、それがかぶるくらい2を注ぎ入れる。そのまま最低でも48時間寝かす。 4. 小さな食器にセロリソルトとテーブルソルトを入れて、トマトと一緒にサービング。🍅🍅🍅🍅🍅 レタス・シャンパン・キャビア・スープ 1. 小鍋でバターを溶かしたら、タマネギを加え色がつかない程度によく混ぜながら中火で5分程度炒める。🧅 2. ジャガイモを加えよく混ぜながら更に7分程度炒める。🥔 3. シャンパンを注ぎ込み、シャンパンのアルコール分が完全に飛んだら、レタス投入。🍾🥬 4. よく混ぜたら温かいベジタブルストックを注ぎ込み、コトコト煮る。 5. ジャガイモが柔らかくなるまで、8分程度煮る。 6. 出来上がったら数分スープを冷まして、何回かに分けてブレンダーにかけ、クリームと調味料を少しずつ加えながら、スープを滑らかにする。 7. 良く混ざったスープを、別のきれいな小鍋に戻し、再度ゆっくりと温める。 8. 出来上がったスープを人数分のボウルまたはカップに入れて、それぞれスプーン1杯ほどのキャビアをのせ、サービング。画像：作家によるイメージドローイング（彩色はオリーヴ・メイ・ガンダー［10歳］によるもの）」7月26日 17時55分