猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 3月3日 18時45分
ホテルオークラ 中国料理「桃花林」 日本橋室町賓館 - Instagrammers Gourmet
アリ・アスター監督の話題作『ミッドサマー』を観てきました。
映画好きの友達からあれこれ聞きかじっていたので、どれだけ心が傷付くかしら…と少し心配していたのだけど、はっきり言っちゃうと、登場人物の誰一人として共感できるパーソナリティーがおらず、それがゆえに全編通して笑いっぱなしっていう、非情な観客へと成り果てました。
冒頭の冬のシークエンスからタイトルロール、そして夏へ移行するカメラワークの美しさが圧倒的。そして、可愛くおしゃれな、湿度を感じさせない清潔感あふれる北欧の真夏の惨劇‼️っていうコントラストがサイコー✨
私がひとつも感情移入しなかったのは、この演出があることと、舞台となったホルガ村のすべてが、非現実の新興宗教団体にしか見えないってところなんでしょうね。
そして生と死、人と人、っていう本来高い壁があって当然の存在を、劇中なんどもスカーンスカーンと、いとも容易く超えられちゃって、あれ…?人間、そんなもんだったかしら…とだんだん感覚が麻痺していく体感こそ、まさに新興宗教的なモラルの破壊!恐れってものすごく大切な感覚で、怖いことを怖がらなくなることが、もっとも怖いことなんだと再認識。
今ではリベラルなイメージしかない白系スウェーデンの黒歴史。家族という抗えない血のつながりが生む、深い哀しみと絶望に増して、各シーンがあまりにもツボすぎ&完全に麻痺した恐怖感覚ゼロも手伝って笑いっぱなしに。
そして、これを観て何が一番怖かったかといえば、こんなものを観て笑っている自分自身の闇の深さ!カタルシス満載のラストを終えて、映画館のうえに広がる青空眺めていた私の笑顔は、きっとダニーの笑顔に負けないくらい影があったはず。
己の闇がどのへんにあって、どのくらい深いのかがわかる、リトマス試験紙的かつ非常にスタイリッシュな、白く乾いたホラー。秀逸です。
#猫沢映画館 #ミッドサマー #映画館ガラガラで快適すぎた #雛祭りに観る映画じゃない🎎 #より男性の方が恐怖を感じる映画 #極端に痛いの嫌いな方はご注意を❣️
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2020/3/3