猫沢エミさんのインスタグラム写真 - (猫沢エミInstagram)「今日の夕暮れ空は、羽ペンで雲をなぞったような模様。  レッスンを終えて駅のプラットホームへ向かうエレベーターの扉の前で、地方から訪ねてきたらしきお母さんと、東京に暮らす娘さんが年末の予定を話していた。  バイト、バイト、○○と会う日、またバイト、バイト…。娘さんはどうやらバイトで生計をたてているらしい。お母さんの口から漏れる関西なまりは温かく、エレベーターの扉が開いてお母さんを促すように添えられた娘さんの手は優しかった。  このところ、よく母を思い出す。朝起きると、まず母と話がしたいと思うのだけど、もうこの世のどこにもいないのだと毎朝気付く。  母は、世間一般で言うところの立派な母親ではなかったけれど、愛情の深い、なんでも話せる親友だった。  師走の街を抜けて、家へと急ぐ。今年の年末年始は自由なのかとふと思う。喜ばせたい両親は、もうどこにもいない。  家族。  この複雑で厄介で、めんどうなもの。人が生まれいでる、温かな苗床。私にも、今こそ家族が必要だ。  家に帰ると、イオとユピ坊がおかえりと出迎えてくれた。ピガはどこかでぐっすり眠っているみたい。  ずいぶんと長い間、彼らはぽっかりと空いた私の家族席を温め続けてくれた。そして今も座り続けてくれている。  二匹とひとりで、刻々と変わりゆく冬の夕暮れをただ静かに眺めている。  #東京下町時間」12月15日 16時43分 - necozawaemi

猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 12月15日 16時43分


今日の夕暮れ空は、羽ペンで雲をなぞったような模様。

レッスンを終えて駅のプラットホームへ向かうエレベーターの扉の前で、地方から訪ねてきたらしきお母さんと、東京に暮らす娘さんが年末の予定を話していた。

バイト、バイト、○○と会う日、またバイト、バイト…。娘さんはどうやらバイトで生計をたてているらしい。お母さんの口から漏れる関西なまりは温かく、エレベーターの扉が開いてお母さんを促すように添えられた娘さんの手は優しかった。

このところ、よく母を思い出す。朝起きると、まず母と話がしたいと思うのだけど、もうこの世のどこにもいないのだと毎朝気付く。

母は、世間一般で言うところの立派な母親ではなかったけれど、愛情の深い、なんでも話せる親友だった。

師走の街を抜けて、家へと急ぐ。今年の年末年始は自由なのかとふと思う。喜ばせたい両親は、もうどこにもいない。

家族。

この複雑で厄介で、めんどうなもの。人が生まれいでる、温かな苗床。私にも、今こそ家族が必要だ。

家に帰ると、イオとユピ坊がおかえりと出迎えてくれた。ピガはどこかでぐっすり眠っているみたい。

ずいぶんと長い間、彼らはぽっかりと空いた私の家族席を温め続けてくれた。そして今も座り続けてくれている。

二匹とひとりで、刻々と変わりゆく冬の夕暮れをただ静かに眺めている。

#東京下町時間


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2019/12/15

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