テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 12月9日 13時38分

山間に続く街道を進みます。
時折草を食む羊を目にします。10世紀頃ヴァイキングが連れて来た羊は、この国になくてはならない家畜だそうです。
アラフォスという滝の近くに、ニット製品で知られるモスフェルスバイルという町がありました。
老舗の店を訪ねてみます。オーナーが手にするのは染色していない天然毛糸です。「この国の羊の数はおよそ50万頭、人間は36万人。羊の方が多いのだ」と、オーナーが笑顔を浮かべました。
町の一角に毛糸を作る染色工場がありました。現場主任が巨大な圧力釜を使った作業に励みます。
これは染め上がった黒い毛糸です。「ここで生産される毛糸は、その品質から6割が輸出されている」と、主任が胸を張りました。
出来上がった毛糸で編み物をする女性が、「この国の女たちはみんな編み物が得意なの」と語ります。
心のこもった手編みのセーターは軽くて暖かく、北国の冬を過ごす必需品です。

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