猫沢エミさんのインスタグラム写真 - (猫沢エミInstagram)「昨年、えいちゃんこと画家の石原英介くん @eisukeishihara の個展で、その後語り草となった、すごいトークショーをえいちゃんとしたのだけど、そのご縁で知り合った、ギャラリストの平澤明生（あきお）ちゃんのお宅へバーベキューナイトに伺った。余談ですが、明生ちゃんの名前を思うたび、なんていい名前なのかとうっとりする。明るく生きる…明生。明生ちゃんのお父さまは精神学者であり、哲学書などを多数翻訳されているドイツ語文学者でもあるのだけど、『絶対ねこちゃんと気があうよ！』と言われていたので、お会いするのが楽しみだった。『生命体としての個と自我は別なもので、その両方を所有している人間は、難しい自我のコントロールこそ、よりよく生きる術である…』というお話を、暮れなずむ平澤家のお庭で、沢山のご馳走をいただきながら拝聴しました。これまで私が読んできた哲学書の話になったとき、若い頃から座右の書として大切な位置をしめているのがクラーゲスの《リズムの本質》であることを言ったら『えっ⁉️それ、ボク翻訳してる！』とおっしゃって、4冊も下さって驚いたし、嬉しくて小躍りしそうだった。時間というものの概念について深く考察する癖があるのは打楽器奏者だからなのか、それともそこに興味があったから結果、打楽器奏者になったのか、どちらが先かはわからないんだけど、自然の中に存在する時のながれと、タクト（拍）によって生み出されるある意味人工的な時間の流れを分割して初めて考察したクラーゲスの本は、私に新しい世界観をもたらしてくれた大切なもの。お父さまの翻訳で、またひとつ深く理解できるに違いない。夏休みの課題図書ができました。蝉がひっきりなしに鳴く平澤家の、実家感と夏休み感、そして明生ちゃんの旦那さまが作った美味しい料理の数々。明日会うはずのイタリアンシェフ、ジェダイまでやってきて、大好きなエステル、まいこちゃん…etc 知と食と感性に溢れたステキな夜でした。平澤家のリビングに飾られたえいちゃんの絵画が、家の一部となって生きてました。 #猫沢図書館」8月11日 13時22分