亜希子のインスタグラム(akiko_ohki) - 6月16日 20時32分
近頃、感情の起伏が激しい日々を過ごしておりました。だからこそ腰を据えて、一度、文学の力に頼ろうと思いたちました。
・
と、言えばかっこいいけれど、本当は怖気づいただけです。根拠のない自信に満ち溢れた"本当は空っぽな自分"に一抹の不安をおぼえたのです。
・
だから、そんな今、他の作家さんの本を読んだらどう思うのかな、と思い、読書タイムをもうけました。
・
それで、中村文則さんの『何もかも憂鬱な夜に』という本を読みました。
・
この本を選んだ理由は、本屋さんで、表紙と目があったから。
ただ、それだけの理由です。
・
しかし本というものの性質は、どこまでも不思議な力を持っているなぁ。
・
私にとってこの本は、今日この時間、絶対に読むことが決められていた作品であったと、読み終えた今、どこまでも思うのです。
・
主人公と私は、性別も背景も、背負っているものも、何一つ違うのに、なぜこんなにも「共感」してしまうのだろう。
・
剥き出しの感情描写は、容赦なく私を襲ってくるし、それは嫌だし辛いし、目を背けたくなるのにページを捲る手が止まらない。
・
辛かった。でも、読んでとても良かった。その感情だけが、私の中に残るのです。そして最後には、「救い」も手元に残った。今はまだ、抜け殻のような脱力感に襲われる。
・
ピース又吉さんの"静かな"解説も含めて、脳天から刺さった。
・
私は明日からも、精一杯言葉を紡ぐしかない。
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
91
1
2019/6/16
池松壮亮さんがフォロー