テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 11月26日 13時12分
ニューヨーク州ロックポートにやって来ました。19世紀半ば、エリー運河の水運が盛んな頃、物流の中心だった場所です。
「今、運河にはクルーズ船が通るのみで、往時の繁栄の面影はないが・・・」とちょっと悔しげな地元の男性が言い、エリー運河に欠かせなかった水門が近くにあると教えてくれました。
水路が段々になっています。運河で繋がるエリー湖とハドソン川の標高差は183m。その高低差を克服するため、水路の間で船を上下させる装置が水門でした。起伏がある土地に運河を建設するためにヨーロッパで生まれた技術で、運河には83の水門が設けられました。
水門事務所が博物館になっていました。1825年完成の運河の、大規模工事の作業員たち。主にスコットランドとアイルランドの移民が従事し、工事はわずか8年で終えました。
「このエリー運河がアメリカの産業革命の幕は開いたが、運河の役目は急速に衰えたのだ」と語る水門管理人の眼差しの先には・・・。
19世紀後半、新しい時代を告げた鉄路が運河を渡っていました。
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2018/11/26