猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 10月17日 14時10分

昨夜は、代官山のライブハウス『晴れたら空に豆まいて』へ、三宅純さんの新作音源 Lost Memory Theatre-act3の視聴会へ急行しました。オノセイゲンさんがマスタリングを担当されたハイレゾの高音質、しかも三宅さんご本人による楽曲解説や制作秘話、制作中のヴィデオ上映など、4時間に渡る濃密な音楽体験となりました。

三宅さんといえば、今更私が解説する必要などない日本を代表するサウンドクリエイターであり、パリを拠点に世界のトップアーティストと作品を作り続ける素晴らしいミュージシャンですが、彼がパリへ移住した頃、何度かお宅へお邪魔させて頂いたご縁で、私が執筆を担当した2013年発行の『UR PARIS』という本の中でも取材撮影させて頂きました。（写真はその時のもの）三宅さんの、どちらかといえばプライベートな横顔から知った私は、舞台の上でお話しされる、少し距離を保った三宅さんをまじまじと見るのは、実は初めてなのだなぁと不思議なポイントで感動していました。ノーブルでセクシーでどこか可愛らしい三宅さん。凄い人はみな実は可愛い人、とどこかの偉いさんが言っていたのを思い出す。そして、前作act-2とはまた違った音のダイナミズムと繊細さを持ったact-3を、家では到底叶わない高音質で聴くことができ、別世界へ誘われた素敵な夜でした。
三宅さんは取材の際にも『僕はパリに住んでいるけれども、パリでなくてはいけないというわけではなかった。ここが世界のハブ都市であること、食べ物が美味しい街っていう理由で選んだだけなんだ。』とおっしゃっていて、それは三宅さんご自身も、そして生み出す音楽も、世界のどこにもいそうで（平凡、という単数でのイメージではなく、複数存在してそうなという意味）世界のどこにも存在していない浮遊感のあるオリジナルな存在感と直結しているなと改めて感じました。

そう、三宅さんこそが、《失われた記憶の劇場》の総支配人であり、アクターであり、劇場そのもので、そこに流れる音楽こそが、この3部作ではないかと。
そして、聴く側の私たちも個々に失われた記憶の劇場を持っていて、人はみな人生を演じるアクターであると。
Lost Memory Theatre-act3の発売はまもなく。人生は記憶の積載、地層、レコーダー…積み重ねられたそれらが故、失われてしまった夢を喚起させる音の鍵を、あなたにも。

#三宅純 #lostmemorytheatre
#猫沢音

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