猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 3月22日 14時08分

今日は先代猫ピキ（mademoiselle）の7回めの命日です。7年前の朝方、彼女はたくさんの旅を終え、姿をなくしました。それからピキは、ずっとこの家にとどまって、今は弟分と楽しく暮らしています。

さっき、五郎へうどん食べに行ったらね、そのすぐ近所にあった『キャミックひがし東京』っていう、ピキが最後に大動脈血栓を起こして真夜中に駆け込んだ動物医療センターの前を通りがかって、本当にいろんなことを噛みしめるように思い出してしまった。キャミックはもう葛西へ移転してしまって、うっすらと文字が残った看板が少し寂しかった。車ぶっ飛ばして泣きながら駆け込んで、駐車場に斜めに止めたまま、玄関で待ち構えていた先生がキャリーを引っ掴んで処置室に駆け込んで行ったこととか。あの夜は、見たこともないような激しい春の嵐で、キャミックの向かいのサンクスで買ったおにぎりをやけくそに食べたらとても不味かったこととか。

今でも、もっと大切にしてやれたんじゃないかとか、人間できていなかった飼い主の私に振り回されてパリまで連れていかれて、幸せだったんだろうかとか、本当にいろんなことを考えます。ただひとつ確かなことは、私たちは世界一愛し合っていたということ。

今でも玄界灘の時、神さまには祈らないけどピキには祈ります。だって神さまは見たこともない他人だけど、ピキは信頼できる最愛のヒトだったから。

まーずいぶんとへっぽこな母で申し訳なかったよピキ。おかげさまで、あの頃よりもだいぶマシになりました。これからもずっとそばにいておくれ。マキシマム愛してるぜ♡

出典:拙著『猫と生きる』辰巳出版より

#猫沢ピキ #猫と生きる

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