髙林梢絵のインスタグラム(kozue__oshima) - 7月10日 21時38分
本谷有希子さんの表現力が光りまくってる一冊✨
うああーーこんなに言葉の彩度がこまかくって
パンチが強くて、読んでるだけで
ありありと物語の景色が浮かんで、
映像はないはずなのにたまに目を背けたくなる!!!
という、そんな言葉のパワーあふれる一冊で、
言葉好きのわたしとしては、超楽しかったです🥹🥹
本谷有希子さんの本は
ぬるい毒を2年前に読んだ以来で
すごく久しぶりだったのだけど
パンチライン炸裂な一冊で
物語を楽しむ!というより言葉の表現を楽しんだ!
って感じでした。個人的に🤝🏻🤍
内容は、
鬱でメンヘラな女の恋愛話なのだけど
キャラが濃い〜〜女と
キャラがうっす〜〜い男のカップルの話で
その対比がおもしろかったし
でもお互いに違うものを持ってるから
惹かれ合うのもわかるなぁと思ったり。
メンヘラ彼女はもう素直になれなすぎて
「ザ・めんどくさい女」で🤣
意地張らなくていいところなのに
引き返せなくなって意地を張りつづけるとか、
そんな人間味あふれるところは共感したけど
ほとんどの行動は理解不能で
こんな彼女絶対やだ!と思った!
(雪の降る真冬の、マンションの屋上で
全裸で焼酎飲んで彼氏に助け求めてるんだよ?!?!)
でも、そんな気持ちを通して思うことは
恋愛ってそれぞれの世界観があって
いくらわたしが「無理😱」と思っても
当事者のふたりがいいのなら何も関係がなくて、
ふたりで完成していればそれはそれでいいものが
"恋愛"という独特の世界観なのだなぁ、と思った。
そしてきっとわたしたち夫婦だって
他の誰かから見れば「考えられない😱😱」と
思われてることって、あるだろうし。
そんな「恋愛」という現象の
おもしろさを感じた本でもありました🩷🩵
🌜好きだった言葉🌜
❶「なのにずっとその男のことが好きだったとかいう
惣菜部の獅子唐(ししとう)の素揚げみたいな女が
何をどう勘違いしたのかあたしに恨みをいだいたせいで、
せっかく穏便に済ませようとしていた事態が
ややこしくなったのだ」
→シシトウの素揚げみたいな女🫑笑
悪口のエッジききすぎてて一周回ってきもちいい、、
❷「うめきながらバファリンを
炭酸の抜けたコーラで飲んだあと、
グラスをよく見ると黒い液体の表面には
リップクリームから溶け出した脂が
テラテラ光って浮いていて、
それだけで真冬の川に飛び込みたくなるほど
気が滅入った」
→本谷有希子さんの描くこうした生々しい描写が
めっちゃ好き。気が滅入る、を説明するにあたって
"コーラに浮いた脂を見つけた時のきもち"と
表現するのが天才🥹
❸「色気は生活に負ける」
→この小説でいちばん響いた言葉がコレ!!!
名言すぎる!!!!色気は生活に負ける!
ほんとそれ、、そうなんだよ、、
この話の中では、外食先で、最後に必ず
トイレにこもる彼氏の話が書かれています🚽笑
❹「重いものを持ち上げるような手応えが
周りの電化製品から一斉に起こって、
若干のタイムラグを生じさせながらも
我が家に電気が復旧した」
→停電から、電化製品が復活するさまを
こんなにも的を得た表現で書いてくれることに感動✨
"重いものを持ち上げるような"まさに。👏🏻
❺「自分という女は、
妥協におっぱいがついて歩いてるみたいな
ところがあって、」
→妥協におっぱいがついて歩いてる。いいなぁ
私でいうなら、
負けず嫌いにおっぱいがついて歩いてる、かなぁ🤔
負けず嫌い、だと語呂長すぎるな🤔みなさんは?笑
❻「雪と氷の中間みたいな白い固形物を踏みしめると、
凶暴な生き物が骨ごとさえを咀嚼しているような音が
夜の住宅街に鋭く響き渡る」
→この、雪を踏み締めて歩く描写も好き❄️
❼「受け入れがたい行為に面食らったあたしは、
ユニバーサルスタジオのあらゆるアトラクションが
公然と水をぶっかけてくる意味のわからなさを
目の当たりにした時のようなショックを受けた」
→最高ですわ😂ユニバで水をぶっかけられた時の
え?こんなにかける????って呆然となった時の
気持ちは確かに「面食らう」だし「ショック」
もあった。本谷有希子さんの表現がすごくすごく好き
・・・
📸
③④7/9で石本商店は3周年
ということで記念の3種がけカレー
⑤⑥いただいたメッセージネックレス💌
⑦"3"のお花💐
⑧⑨昨晩はバケツごまうふふの会!
巨大ごまどうふ食べまくりパーティでした🪣
⑩石本商店にたずさわってくれるみなさま
本当に本当に、ありがとうございます☺️
4年目もどうぞよろしくお願いします💕
#生きてるだけで愛
#本谷有希子
#毎日読書チャレンジ #150冊目
@髙林梢絵 ☜その他の投稿はこちら🫶🏻
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2023/7/10