三宅洋平のインスタグラム(miyake_yohei) - 5月1日 07時53分


【大地の再生で古井戸を復活する】

エネルギーや食糧をグローバルシステムに依存していると、いざという時に簡単に値上げされて右往左往したり品質が劣化していても気付きにくかったりする。上水、下水含めた「水」の問題もまさにそれで、水道水の残留農薬の基準が大幅に緩和されるなど、時代に逆行した日本の水事情は、山と川に囲まれた世界有数の水大国としての土壌のポテンシャルを見殺しにして大企業による機械汲み上げのペットボトルに依存している。

飲用水にこだわるとなると田舎であれば近所に美味しいと評判の湧き水のある場所があったりして、自宅の敷地に湧き水や井戸がない場合は月に1、2度そこまでポリタンクを積んだ車で汲みに行く生活になるのだが、水の味が分かるようになるとなかなか水道水を飲む生活には戻れない。米を洗うにも麺を茹でるにも茶を淹れるにも全て使うので、水汲みは重要な仕事となる。そして人が手汲みする水場は適度に人が出入りすることで、周辺環境も荒れることなく保全される。

でも、ロックダウンや戦争で簡単にグローバル経済が停められることが改めて身に染みた時に、車に依存した山暮らしはガソリンや電気が高騰したり、場合によって供給が停止したりすると身動きが取れなくなるので、ライフラインにおける個人や地域単位での「自給」とか「オフグリッド化」がやはり大切になると再認識した。

そこで、家屋から徒歩3分程度の谷あいにある古い井戸は以前から気になっていたが、ポートランドからマット・ビボウも久しぶりにやってくるこの節、大地の再生の杉本圭子さんをお呼びして井戸の再生をやってみようという気運になった。その流れで大地の再生の顧問を務める新井章吾さん((株)海藻研究所)も現地を見にきてくれて、土壌と水の流れについてお話をしてもらうことになった。

久しぶりのワークショップ開催だが、なんだかすごい顔ぶれになってきた。地表の表面的なことだけではなく、土壌の空気や水の流れから菌や微生物、植物の生態系までを意識して、アスファルト・コンクリ・農薬や重機による農業、などで長年の「目詰まり」を起こしている環境を再生する「大地の再生」メソッドは、今この大地にある問題点が見えてくる。それだけではなく、それをどう改善できるかが見えてくる。そうすると、日ごろ何気なく見ていた薮や泥沼が、清流やビオトープに戻る「希望」が見えてくる。

今、一人でも多くの人がこれを理解して生活様式に取り入れることで、本質的な環境改善と保全が可能となる。そこから社会システムや法整備へと繋げていく、草の根の「文明作り」。

みなさまのご参加を、お待ちしています。(映画の定員は150名、ワークショップの定員は30名です)

5/16『『杜人(もりびと) 〜環境再生医 矢野智徳の挑戦』上映会
イノベーションヒルズ 大ホール(岡山県加賀郡吉備中央町吉川4124-5)

17:00 開場(出店スタート)
18:50 開演、挨拶
19:00 『杜人(もりびと) 〜環境再生医 矢野智徳の挑戦』上映会(101分)
20:40 映画鑑賞シェア会&交流会
21:30 終演予定

【参加費】
1,500円
(高校生以下無料)

【託児について】
一名につき500円
要事前申し込み
※定員あり
※託児時間は、18:30〜21:00まで

5/17-18 ワークショップ(岡山県加賀郡吉備中央町高富1916)

「古井戸の再生と水の自給について学ぶ」
*雨天決行、大雨や雷の場合は中止

Day.1:5月17日 10:00〜17:00 作業
       19:00〜21:00新井章吾さん講座
Day.2:5月18日 10:00〜17:00 作業
       19:00〜21:00 Matt Bibeau講座

【参加費】
完全ドネーション制(自由料金)

【持ち物】
スコップ(大小)、
ノコ鎌、手ノコ(ノコギリ)
三つ目鍬があればよく使います。
ない人は、じょれんや平鍬でも可。
軍手、長靴
あるものをなるべく持ってきていただき、ない人は貸し出し用も用意します。
ある人は草刈機、チェーンソーを持参してください。
*天気によっては、カッパもご用意下さい

【宿泊先】
宿泊先はご自身でご予約お願いします。
近場のキャンプ場はこちらになります。
・小森キャンプ場
・湯の瀬キャンプ場
・チロリン村

(やることを簡単にまとめると)

・近所の谷あいにあるかつての共用井戸を、ひとまず水質検査して現在の状態を数値化。環境整備後しばらく経過してからの水質を検査して比較。
・ポンプで1度汲み出すと新たに湧き出てきて、それだけでも結構きれいになるらしい。汲み出しのシステムを使わなくなったソーラーパネルと風呂用ポンプなどで構築。
・井戸の周辺環境(湿地、藪、池など)の整備。風と水の流れを自然地形に近く再生することで動植物の生態系が変化。土中のガスや水の溜まりを動かして、流れる環境を作る。湿地の藪を清流とビオトープに。→土中の水の流れが健全化すると井戸の水質も良化する。


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2023/5/1

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