草刈民代のインスタグラム(tamiyo_kusakari_official) - 8月8日 16時43分

「8時15分 ヒロシマ 父から娘へ」鑑賞。

「広島に投下された原子爆弾を至近距離で被爆した父の凄絶な体験をつづった美甘章子（みかもあきこ）さんのノンフィクション「8時15分　ヒロシマで生きぬいて許す心」を映画化。著者自らエグゼクティブプロデューサーを務め、地獄のような状況にあっても生きることを諦めなかった父の思いと、父から娘へ受け継がれた平和へのメッセージを描く」

これは、アメリカで制作された作品（撮影は日本でもしている）。出演者は全員アジア系のアメリカ人俳優なのかと思っていたら、語り部である美甘進示さん役は日本人の俳優・田中壮太郎さんが演じていました。

流暢な英語のセリフから、とてもリアルに進示さんの体験や原子爆弾の恐ろしさが伝わってきて、まるで実際に話を聞いているかのような臨場感。

原作のタイトルは「8時15分　ヒロシマで生きぬいて許す心」。進示さんの肉声で淡々と語られているなかに「許す心」という言葉が聞こえたとき、正直驚いたのだけれど、でもこれこそが究極のメッセージなのだと思いました。

子供の頃から、戦争にまつわる話や作品には触れてきているけれど、こういうものも見続けていかないと、知ろうとしないと、ダメなんだなと改めて思いました。史実を知るだけでなく、体験された方々の心に寄り添って思いを巡らせることで、さらに理解できることがあるのだと。

そのくらい深く伝わってくるものがありました。

まだ公開していない地域もあるようですが、全国で観られます。

ぜひご覧いただきたい映画です。

プログラムに書いてありましたが、この作品はハリウッドで映画化の準備が進められているのだそう。美甘進示さんのメッセージ、そして、娘であり原作者の美甘章子さんの思いが世界中の人に届くことを祈っています。

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