古市憲寿のインスタグラム(poe1985) - 10月12日 13時14分

立原道造という詩人が好きで、長野県上田市にある残照館(旧信濃デッサン館)に行ってきた。道造への愛があふれる展示室は、一つ一つの文字や絵から、彼の雰囲気が伝わってくるような空間だった。

道造は何度も全集が出るくらい人気の詩人だけど、彼について語る時、彼の作品が展示される時は、どうしても道造を使った自分語りになりがちだ。もちろんその語りが上手ならいいのだけど、大抵はうまくいかない。素朴で朴訥としている、才能がある人を語るというは、なかなか難しい。最近もある文章を読んで、「はあ」となった。

だけど残照館の展示は、言葉少なに、彼や、彼の作品そのものに焦点を合わせる。だから、居心地がいい。それは、道造の居心地のよさであり、残照館の居心地のよさでもある。もっと言えば、窪島誠一郎さんの愛の力なんだと思う。

ここを初めて訪れたのは約5年前になると思う。たまたまあった上田市での仕事の帰り道、道造関連の展示があることは知っていたので、ミュージアムに寄ってもらった。そこで初めて窪島さんとも知り合う。

今回も久しぶりに窪島さんに会うことができた。残照館の方に撮ってもらった写真を何枚か載せておく(写真撮影がいいのかは残照館の方に聞いてみて下さい)。土曜日から月曜日までしか開館していない小さなミュージアムだけど、ずっとここにあって欲しいと思うような、小高い場所に建っている。

#残照館　#立原道造

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